
小学生・中学生が勉強をするうえで、目標を持つことは重要です。特に先取り学習をしている場合は、何か目標がなければ、どこまで勉強すればいいのか、何を覚えればいいのかがわからなくなってしまいます。そこで、よく目標とされるのが検定試験です。特に、高校入試を見据えて、役立つ検定を考える人も多いのではないでしょうか。
高校入試に役立つ資格といえば、内申や評定にプラスになる資格を思い浮かべると思います。もちろん、そうした資格を第一候補としてチャレンジするのは賛成です。しかし、それ以外にも、勉強する過程が高校入試や学力向上に役立つ資格はあります。
今回は、小学生高学年から中学生におすすめしたい検定・資格を紹介します。
高校入試にも役立つ定番の検定
まずは、高校入試に直接役立つ定番の検定試験を紹介します。
英検(実用英語技能検定)

まずは英検。こちらは言わずと知れた検定試験です。高校入試だけでなく、大学入試や就職など、幅広い場面で活用されている検定試験のひとつです。最近では小学生でも英検にチャレンジする子が多く、小学生のうちに3級を取得する子もいるほどです。
高校によっては入試で加点や優遇を受けられる場合もあります。また、英検の勉強で身につけた英語の知識が、学校の定期テストなどで役立つこともあるでしょう。ちなみに、我が家の息子も英検に挑戦していて、小学生のうちに準2級を取得することを目標にしています。

漢検(日本漢字能力検定)

漢字の読み書きだけでなく、熟語・四字熟語・部首など、漢字にまつわる問題が出題される検定です。中学生で習う漢字を先取りする目標としても使いやすい資格といえます。ただし、中学校で漢字を習う順番と漢検の級は一致していない点に注意が必要です。
漢検は、3級以上を評価する高校もあり、こちらも高校入試で評価されることがある検定試験です。
なお、小学5年生の息子は漢検4級(中学校在学程度)の勉強をしていますが、先取り学習に適したドリルはなかなか見つけにくいと感じています。英検に比べると、小学生向けの教材を探すのは少し難しい印象です。

数検(実用数学技能検定)
数学の知識や技能を測る検定です。5級からは中学校の学習範囲が中心になります。
5級以上では、計算技能を問う1次試験と、数理的な思考力や応用力を問う2次試験があります。公式や計算方法を覚えるだけでなく、文章題や図形などの問題に取り組むことも必要です。
高校入試でも応用力が求められる問題が出題されるため、数検の2次試験に向けた勉強は、数学の応用問題に取り組む練習にもなりそうです。
千葉県の高校入試の数学も、計算問題だけでなく、関数や図形などの応用問題が出題されています。2025年度の問題を見ても、大問1以外は条件を読み取って考えたり、複数の知識を使ったりする問題が中心です。そのため、数検の2次試験に向けた勉強も、こうした問題に取り組む練習になりそうです。子どもが中学生になったら、数検を受検するかどうかは別として、応用問題に取り組ませるのもありかなと思っています。
こちらも高校によっては、入試で加点や優遇を受けられる場合があります。

勉強する過程が役立つ!そのほかのおすすめ検定
資格試験は、内申や入試で加点・優遇されなくても、勉強する過程が入試対策や学力向上に役立つものがあります。ここからは、私が気になる検定試験を紹介します。
算数・数学 思考力検定

計算問題だけでなく、条件を整理したり、筋道を立てて考えたりする力を意識できる検定です。
私も今回調べてみて初めて知った検定試験ですが、問題を見てみると結構面白いです。数検は、数学的な知識や計算力を生かしながら応用問題を解く印象ですが、思考力検定では、算数の知識を生かしながら、さまざまな方向から考える問題が出題されています。
中学入試の問題に近い部分もあり、頭の体操にもいいかもしれません。ちなみに、公式サイトにはプレ5級の問題が掲載されています。私も挑戦してみましたが、何とか解けましたよ。

ニュース時事能力検定(N検)

ニュースや社会の出来事について理解を深める検定です。ニュースと聞くと、普段見ているニュースを思い浮かべる人も多いと思いますが、本検定では時事問題だけでなく、近現代史や国際問題に関する用語も出題されるのが特徴です。
筆者もプレ問題を解いてみましたが、4級くらいまでなら常識的にわかるなぁと思ったものの、それ以上はかなり難しかったです。
例えば、準2級レベルでは「環境問題に関する国際的な取り決めについて、正しい説明を①~④から一つ選びなさい」といった問題が出題されます。水俣条約やバーゼル条約など、国際的な取り決めについても理解していなければ解けない問題がありました。
中学受験だけでなく、高校受験や大学受験で扱われる社会の時事問題や近現代史の学習にも役立ちそうな検定試験です。

理科検定(理検)

理科検定は、理科の知識が問われる検定です。3級までは物理・化学・生物・地学を含む理科全般が出題され、2級以上になると物理・化学・生物・地学に分かれます。選択して受験できるのが特徴です。
3級は中学3年生までの学習範囲なので、高校受験を考えている小中学生は、ここまでを目標にするのもありですね。
問題を見てみると、4級までは4択式などの選択問題が多い一方、3級からは記述式の問題も増えます。難易度については、教科書や問題集の内容をしっかり理解できていれば、十分に挑戦できそうだと感じました。
歴史能力検定(歴検)

歴史能力検定は、中学受験や大学受験に直接役立つ場面は限られますが、「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)」の歴史科目について、合格した級によっては科目免除の対象になります。
実際に問題を見てみましたが、4級くらいまでなら何とか解ける問題もある一方、3級からはかなり難しく感じました。ちなみに、4級は中学生程度、3級は高校生程度の歴史知識が問われます。
歴史能力検定2級と大学入学共通テストの日本史・世界史の両方を受験した方のブログによると、歴史能力検定2級は共通テストよりもやや難しいとのことです。その方は、歴史能力検定2級で7割程度得点できるようになった頃には、共通テストの過去問でも7~8割程度取れるようになったと書いていました。
このように、歴史能力検定を大学受験の勉強に活用している人も実際にいるようです。

まとめ:検定を勉強の目標にしてみるのもおすすめ
英検・数検・漢検は、高校によっては内申や入試で加点・優遇の対象になることもあり、定番の検定として人気があります。また、勉強する過程で学力も身につくため、受験対策の一環として目標にしやすい検定です。
そのほか、今回紹介した検定は、内申や入試で直接プラスになる機会は限られますが、勉強する過程で身につけた知識や考える力が、入試本番で役立つこともあります。私も今回、いろいろな検定を調べてみたところ、実際に受験勉強の一環として活用している人がちらほらいました。
ちなみに、我が家の場合、息子は歴史が好きなので、歴史能力検定の受験を検討しているようです。ただし、検定対策用の問題集やテキストが少ないのが難点。受験対策用の問題集で実力をつけながら、過去問を解いて力を確認するという形になりそうです。
先取り学習や受験以外の学習目標を決めたい方は、今回紹介した検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。

