
小学5年生の夏に漢検5級に合格した息子。小学校の漢字学習がひと段落したので、漢検4級の勉強を始めました。漢検4級は中学生の範囲。ゆるっと先取り教育をしています。
さて、別の記事にも書きましたが、中学生の漢字は複雑になるだけでなく、適切なドリルを探すのも難しいです。漢検と学校で習う漢字の範囲がリンクしていないため、どちらを基準に学習を進めるのかという問題もあります。
我が家は先取り教育なので、漢検をベースに考えることにしました。そこで今回は、「漢検ステージクリア4級」を実際に購入して使ってみた感想をお伝えします。

漢検ステージクリア4級の特徴

- 価格:1,100円(税込)
- ページ数:約126ページ
- 出版社:日本漢字能力検定協会
- 特徴:1ページ約5~10分で学習できるドリル形式
漢字検定協会が出版している、漢検4級用の問題集です。

漢字の読み書きだけでなく、本番と同じように四字熟語や誤字訂正、部首、漢字識別などの問題も多く収録しています。漢字一覧もあるため、出題される漢字を確認しやすいのも特徴です。
ちなみに、各ステージには漢字一覧が収録されており、読み書きや熟語などの問題には、そのステージで扱う漢字が使われる形式になっています。

我が家では、一度解いただけでは覚えきれないため、直接書き込まずにコピーして活用しています。
小学生の先取り学習用教材としては、正直おすすめしにくい

本書は漢検4級用の問題集です。先ほど説明したとおり、問題の内容も漢検本番に近いものになっています。つまり、漢字や熟語について十分に学習していない状態で取り組むと、かなり難しい問題がそろっているということです。

例えば、四字熟語では「衆人□視」の□に入る漢字を選ぶ問題が出てきます。漢字の書き取りでも、「ぶっかく」「しゅううん」「さびれた」など、大人でも「ん?」と考え込んでしまうような問題が出題されています。もちろん、出題範囲の漢字を覚えることは大前提です。しかし、それだけでは十分ではありません。問題文に使われている言葉や熟語そのものが難しく、漢字が書けるだけでは解けない問題もあります。
正直なところ、小学生が取り組むにはかなりハードルの高い問題集です。小学校の漢字や国語のテストでいつも満点を取れるうえに、大人が読むような本も読み込んで内容を理解できる。そんな、かなり国語力の高い子どもでなければ、いきなり本書から始めるのは厳しいと思います。
漢検の問題を解くためのドリルというよりも、まずは中学生向けのやさしめの漢字ドリルなどで、読み書きや熟語を一通り学習してから取り組むほうがよさそうです。
そのくらい、本書は難易度が高いと感じました。はっきり言って、漢検4級の勉強を始めたばかりの小学生が、最初に手に取るような問題集ではありません。中学生でも、かなり漢字を学習した子ども向けの問題集だと思います。
漢検ステップではなくステージクリアを選んだ理由

漢検を受けるため、漢字検定協会が出版している教材を購入しようと思っていました。漢検4級の問題集としては「漢検ステップ」もありますが、我が家では「漢検ステージクリア」を選びました。理由のひとつは、漢字がアイウエオ順に紹介されていること。もうひとつは、価格が少し安かったことです。また、コピーもしやすそうだったのも理由のひとつです。
はっきり言って、深い理由はありません。
実際に使ってみた感想と正答率

実は、息子もまだ書き取りしかやっていません。類義語・対義語・四字熟語・部首などは、まだ取り組む段階ではないですし、解けるレベルにも到達していないからです。まずは漢字を書けるようになってほしいので、このような順番で学習を始めています。
肝心の書き取りの正答率は、初見でおおむね6割程度。息子いわく「書き取りは漢検5級と同じくらいの難易度」とのことです。ちなみに、息子は漢検5級に190点で合格しています。つまり、もともと漢字がかなり得意なタイプです。
逆に、娘(漢字はさほど得意ではない)が同じ年齢になって取り組んだら、かなり苦戦するでしょう。おそらく、ほとんど解けないかもしれません。それくらい難しいと感じています。
一応、難しい言葉には横に意味が書いてあります。ただし、あくまでも補足程度なので、それだけで言葉の意味を十分に理解できるとは限りません。漢字を書けるようになるだけでなく、言葉そのものも理解していないと難しい問題が多いと感じました。

漢検ステージクリア4級は小学生の先取り学習に使える?

漢検ステージクリア4級は、漢検に近い形式の問題を練習できる問題集です。そのため、漢検合格を目指している人には適切な問題集と言えます。何しろ、漢検本番と似た形式の問題が収録されていますから。ですが、小学生の先取り教育に向いているかと問われると、正直なところ、あまり向いていないと思います。
私も子どもと一緒に漢検4級を目指すようになって知ったのですが、漢検は5級と4級で難易度が大きく変わりますね。科目は異なりますが、体感としては英検準2級くらい難しいのでは?と思ってしまうほどです。正直、これなら英検3級のほうが楽かもしれません。というのも、英検には選択式の問題があるため、多少あやふやな知識でも、選択肢から答えを導き出せることがあります。一方、漢検の書き取りは、自分で正確に漢字を書けなければ正解できません。
漢字を覚えるだけでなく、熟語や言葉の意味まで理解していないと難しい問題もあります。小学生が漢検4級の先取り学習をするのであれば、まずは別の教材で漢字を学んでから、本書で問題演習をするほうがよさそうです。
漢検ステージクリア4級がおすすめの人は?
- 漢検4級合格を目指している人
- 中学漢字の総仕上げをしたい人
- 受験対策に使用したい人
本書は、漢字そのものの難易度だけでなく、使われている言葉も難しく、読み書き以外の問題もレベルが高いです。漢字の知識だけでなく、熟語や言葉の意味を理解する国語力もかなり必要になる問題集だと感じました。
その分、本書をしっかりマスターできれば、漢検4級でも十分に得点できるようになると思います。
ただし、小学生の先取り学習用教材としては、あまりおすすめできません。漢字の難易度が上がるだけでなく、難しい言葉や抽象的な内容も増えるため、いきなり本書から始めると、つまずいてしまう可能性が高いです。小学生が漢検4級を目指すのであれば、まずは別のやさしい漢字ドリルで読み書きや熟語を学習し、その後に本書で問題演習をする方法がおすすめです。
