
漢検5級は、小学生の漢字の総決算ともいえる資格試験です。小学6年生までに習う漢字がすべて出題範囲に含まれているため、合格すれば小学校で習う漢字をある程度マスターしたともいえます。子供にとっても一区切りとなる試験のようで、今回受験した息子も「これで小学校の漢字終了!」と試験が終わった後に言っていました。
対象となる漢字は1,026字。6級と比べると191字増えています。受験者数も6級より約1万人多く、漢検の中でもそこそこ人気のある級です。ちなみに4級になると、さらに約5,000人増えます。
実は、漢検ならではの「あるある」ともいえるデメリットもありましたので、そこらへんのリアルな様子も紹介します。
漢検5級を受けようと思った理由

漢検5級を受けようと思った大きな理由はありません。漢検6級に合格したので、何となく流れで受験したというのが本音です。
とはいえ、漢検3級まで合格すれば高校受験で必要となる漢字をある程度網羅できると思っているので、そこまでは突き進む予定です。
ちなみに受験費用は、本会場が3,700円、準会場が2,700円です。準会場の場合は、これに会場ごとの手数料が加わります。
さて、これだけのお金を払う価値があるかと聞かれると、人によって考え方は異なるかなと思います。世間では、漢検の評価は英検ほど高くありませんから。
それでも、漢検5級に合格したことで、小学校の漢字学習が一区切りしたような印象があります。実際に受験した息子も、今回合格したことで「小学校の漢字勉強は、あとは学校で出される課題くらいでいいかな」と話していました。一応、小学校で習う漢字を一通り覚えた証にはなると思います。
実際に使った教材
小学6年生の漢字を一から学習するのに使用した教材を紹介します。あわせて、どのように勉強を進めたのかも紹介します。
教科書ワーク(6年生)

教科書ワークの漢字6年生は、一番初めに漢字を覚えるために使用した問題集です。こちらは1章を1週間かけて覚えるようにしました。
問題集には直接書き込まず、コピーを使って学習。土日に新しい漢字を覚え、平日は朝にコピーを使って覚えた漢字にまつわる問題を解きました。間違えた漢字は1回か2回書いて覚える方式です。
大体2か月くらいで一冊終わらせ、その後は一度も取り組んでいません。
漢検 5級 漢字学習ステップ 改訂四版【公式】
教科書ワークが終わった後はこちらを進めました。読み書きだけでなく、漢検に沿った問題も数多く出題されているのが特徴です。
本書はとにかく問題数が多く、コスパがいいんですよね。漢検を受験するなら、ぜひおすすめしたい一冊です。
こちらは毎日見開き1ページずつ進めました。コピーを使って学習しましたが、取り組んだのは1周だけ。というのも、問題数が非常に多く、1周終わらせるだけで3か月くらいかかりました。
ちなみに漢検が終わったら、さっさと処分してしまったので写真はありません……。
漢検 5級 実物大過去問 本番チャレンジ! 改訂版【公式】
受験するなら、絶対に必要な過去問です。
実物大ではない小さいサイズの過去問もありますが、「書きにくくてやりにくいから嫌い」と言われてしまったので、実物大を購入しました。
今回使用した実物大の過去問は、2021年11月24日発売の古いタイプです。そのため価格は770円でした。一方、2023年版は小さいサイズですが、990円と少し高くなっています。
漢検はテスト形式や出題範囲が変わったわけではないので、古いタイプの過去問でも問題ないと思いました。こちらも漢検が終わった後、さっさと処分してしまいました……。
無料プリント

「漢検 5級 漢字学習ステップ 改訂四版【公式】」が終わってから、漢検当日まで約1か月半くらい時間がありました。その間は漢検の過去問をやりつつ、無料プリントを使用して実力を落とさないようにしていました。
というのも、「漢検 5級 漢字学習ステップ」が1周終わった段階で漢検の過去問を解いてみたところ、160点くらい取れていたので、合格はできると思っていたからです。
ただし、漢字の書き取り問題は比較的間違いが多く、もう少し点数を伸ばせそうでした。音訓の組み合わせや熟語の記号問題などは無料プリントがほとんどありませんが、漢字の書き取り問題は無料プリントが山ほどあります。片っ端から取り組んでいったイメージです。
ちなみに、よく利用した無料プリントのサイトは「無料で使える 小学生の漢字プリント」様です。漢字の難易度が高く、プリントの種類も非常に多いため、重宝させていただきました。
勉強時間・期間

小学6年生の漢字は、一から勉強を始めて漢検まで約6か月かけて仕上げました。冬休み・春休み・ゴールデンウィークと長期休みが重なっていたため、結構余裕がありましたね。
漢字の勉強は、特に時間を決めていたわけではありません。ただし、朝の時間だけで終わっているので、平日は5~10分程度しかかかっていないと思います。
範囲を決めて、それをこなしたら終わりという形です。先に紹介した問題集を見開き1ページずつ進めていました。休日は平日の倍の量をこなします。
基本的には、学校の漢字学習とさほど変わらない流れです。
難易度は6級とほとんど変わらなかった

漢検5級は小学6年生までの漢字がすべて出題範囲に含まれているので、難易度はこれまで以上に高いと思っていました。むしろ、級が上がるにつれて徐々に難しくなると思っていたくらいです。実際に合格率を見ても、級が上がるほど少しずつ下がっています。
そこで実際に息子に聞いてみたところ、「6級と難易度は変わらない」とのことでした。「問題の形式が変わっていない時点で、特に何も感じない」らしいです。
ちなみに、「6級と7級なら6級の方が少し難しかった」とも話していました。理由を聞いてみると、5年生で習う漢字は4年生までと比べて難しくなったからとのことでした。
そこで、ついでにもう少し突っ込んで聞いてみました。
「8級から7級になると問題がガラッと変わるけど、難しく感じた?」と聞いてみたところ、「合格点が甘くなったから正直いって楽」とのことでした。
実際、8級までは150点満点中120点(8割)で合格ですが、7級からは200点満点中140点(7割)で合格になります。そのため、問題自体は難しく感じる部分もあるものの、漢字をしっかり覚えていれば特に障害ではないと本人が言っていました。
一番驚いたのは「昔習った漢字」のミス

ここまでの内容で何となく分かると思いますが、息子は漢字がかなり得意です。一度覚えた漢字は、あまり忘れません。
しかし、意外と低学年で習った漢字を間違えていました。「機械」「記録」「悪」などです。
実は、これらの漢字は当時も苦戦しました。何度か間違いを修正できたと思っていましたが、昔間違えた癖が復活したような印象です。間違え方も当時とほとんど同じでした。
書き癖と同じように、間違え癖もなかなか抜けきれません。そのため、年数を空けて昔習った漢字をもう一度練習するという意味でも、漢検5級の勉強は有意義なものでした。
漢検5級は「6年生の試験」ではなく小学校漢字の総まとめ

漢検5級の出題範囲は小学6年生だけではありません。小学1年生から6年生までに習う漢字がすべて範囲になります。つまり、小学校で習う漢字を一通り網羅しておく必要があるということです。
先にも書きましたが、6年生の漢字よりも、それ以前に習った漢字を忘れていることがしばしばあります。そのため、漢検5級は小学校6年間の総まとめとして非常に使いやすい試験と言えます。
また、中学校へ入学する前の総復習という意味でもおすすめです。
実際の結果

ちなみに結果は190点/200点で合格。過去問では最終的に180点台後半を取れるようになっていたので、大体実力通りの結果を出せたと思います。
本人曰く、「準会場はそんなに緊張しない。まぁ狭いけど。本会場は豪華すぎて緊張した。」とのことでした。そのため、準会場の方が実力は発揮しやすいようです。
会場も普段から知っている場所だったので、その点でも負担は少なかったと思います。
漢検5級を受けて感じたメリット

小学生の漢字を総復習できるところは大きなメリットです。また、合格することで小学校の漢字を一通り覚えたという自信にもつながります。中学生になるにあたり、心残りもなくなりますし、中学校の漢字に専念できるのもいいですね。
我が家が感じたデメリット
これは漢検の試験全体に言えるデメリットですが、会場探しが大変です。
というのも、本会場を選択すると、とんでもなく遠い場所になってしまうことがあります。一方、準会場は試験費用を節約できることがありますし、近くの塾や学校などから選ぶことができます。
しかし、漢検のHPは英検と異なり、準会場の情報は掲載されていません。そのため、自分で塾に問い合わせをして確認する必要があります。
我が家も今まで漢検を実施してくれていた準会場がやめてしまったため、今回新しい準会場を探すのが大変でした。
ちなみに、準会場の手数料も会場によって異なります。手数料を多めに取るところと、ほとんど取らないところがあり、その都度確認が必要です。
これが非常に大変ですし、塾にいちいち問い合わせるのも、少し恥ずかしく申し訳なく感じました。
まとめ

- 漢検は会場探しが大変。本会場は強制的に決まり、準会場は自分で探す必要がある。
- 漢検5級は小学校の漢字の総復習としておすすめ。
- 合格すると、小学校の漢字を一通り覚えたという自信につながる。
- 難易度は漢検6級とほとんど変わらない。
会場を見つけたり、試験を受けに行ったりと手間がかかる部分もありますが、あやふやだった漢字の炙り出しや総復習にはぴったりの試験でした。
ただ、受験者は少なく、我が家の準会場では息子のほかに一人しかいませんでした。受験者数も英検と比べると少ないので、仕方ないのかもしれません。
もう少し準会場の情報が分かりやすくなれば、受験者数も増えるのではないかと思います。
