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古い英検3級過去問は2026年も使える?小学5年生が実際に解いて分かったこと

英検といえば、小中学生を中心に取得を目指す人が増えている人気の資格試験です。近年は高校入試や大学入試でも評価されるケースが増えており、「できるだけ早いうちに取得させたい」と考える家庭も少なくありません。

その一方で、英検は近年になって試験内容や出題形式の変更が行われているため、「英検3級の過去問を解きたいけれど、古い問題集でも意味があるの?」「2020年度前後の過去問を今使っても役に立つの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

我が家には2022年度版として発売された英検3級過去問があったため、小学5年生の子どもに実際に解いてもらいました。なお、この問題集は2022年度版として販売されていますが、収録されている問題は2019年第3回~2021年第2回までの6回分です。

英検は近年リニューアルも行われているため、古い過去問がどこまで役立つのか気になるところです。

そこで今回は、2022年度版の中古過去問を実際に使った結果や感じたことをもとに、「古い英検3級過去問は2026年でも使えるのか?」を検証してみます。

2022年度版の英検3級過去問を使った理由

我が家が2022年度版の英検3級過去問を購入した理由は、とてもシンプルで「古本で安かったから」です。

購入価格はなんと220円(税込)。

2026年版の最新英検3級過去問は1,650円(税込)なので、価格差はかなりあります。もちろん、古い過去問だけで最新の英検対策を完璧に行うのは難しいと思います。しかし、問題の傾向を知ったり、単語や熟語を覚えたりする目的であれば十分活用できるのではないかと考えました。

実際、英検3級に限らず資格試験では「過去問が最も重要」と言われることが多いです。

予想問題集や模擬試験問題集も販売されていますが、どうしても実際の試験とは雰囲気が異なる場合があります。その点、過去問は本番で出題された問題なので、問題のレベルや出題傾向を知るには最適な教材です。

そのため、最新版ではないとはいえ、本物の過去問が220円で買えるなら十分価値があると判断しました。

古い英検3級過去問を使う前に知っておきたいこと

価格が安く、問題数も多い古い英検の過去問ですが、利用する前に知っておきたい注意点もあります。実際に使ってみて感じたポイントを紹介します。

2021年に語彙数の目安が見直された

近年の英検3級で最も大きな変更点の一つが、2021年の学習指導要領改訂に伴う語彙数の増加です。それまでの目安は約1,200語でしたが、現在は約2,100語へと増えています。

また、「仮定法」や「現在完了進行形」など、以前は高校で学習していた内容の一部が中学校で扱われるようになりました。その結果、英検3級で求められる英語力も以前より高くなっています。

長文読解も以前より文章量が増えているため、「2021年以降の英検3級は難しくなった」と言われることもあります。そのため、2021年以前の過去問だけを解いていると、現在の試験より少し易しい問題ばかりを練習することになります。

では、古い過去問は意味がないのかというと、決してそんなことはありません。

そもそも現在の英検3級でも、中学3年生までの基本文法は引き続き出題されます。また、語彙数が増えたとはいえ、以前の目安だった約1,200語が不要になったわけでもありません。むしろ基礎となる単語や熟語がしっかり身についていないと、新しく追加された語彙も覚えにくいでしょう。

実際に我が家の子どもも解いてみると、「知っていると思っていたけれど覚えていなかった単語」や「見たことはあるけれど意味があやふやな熟語」がいくつも見つかりました。古い過去問は最新対策には向きませんが、基礎力を固める教材としては十分活用できると感じています。

2024年度に問題形式が変更された

英検3級では2017年度に大きな変更があり、それまで出題されていた語句整序問題(並び替え問題)が廃止されました。代わりに追加されたのがライティング問題です。さらに2024年度からはライティング問題が1問から2問へ増加し、試験時間も50分から65分へ延長されました。

現在のライティングは2問構成になっており、

  • 意見論述問題
  • Eメール返信問題

が出題されます。

ライティングの配点は2問合計でCSEスコア550点分あり、リーディングやリスニングと同じくらい重要なパートです。採点では次の4項目が評価されます。

  • 内容(質問に正しく答えているか)
  • 構成(読みやすい流れになっているか)
  • 語彙(適切な単語を使えているか)
  • 文法(文法やスペルミスがないか)

各項目4点で合計16点満点となり、その結果がCSEスコアへ換算されます。ちなみに我が家が持っている古い過去問は、ライティングが1問だけの時代のものです。そのため、お題に対して25~35語程度で回答する意見論述問題しか収録されていません。

2024年度から追加されたEメール返信問題は掲載されていないため、そのままでは最新形式の対策はできません。そこで我が家では、AIにEメール問題を作成してもらい練習しています。最近のAIは簡単に英検風の問題を作ってくれるため、教材不足で困ることはありませんでした。

また、ライティングの採点もAIに依頼しています。英検でも採点業務にAIが活用されていると言われているため、練習段階では十分参考になります。

ただし、一番の問題は子どもの字です。内容そのものよりも、くせ字のせいでAIが正しく読み取れないケースがありました。本番でも採点システムが読み取ることを考えると、英文を書く練習だけでなく、読みやすい字を書く練習も必要だと感じています。

リスニング音源が使えなかった

今回購入した過去問では、リスニング音源はダウンロードまたは別売CDで提供されていました。しかし現在はダウンロード期間が終了しており、音源を利用することができませんでした。CDについても販売終了していたため、リスニング問題は実施できませんでした。

そのため、中古の英検過去問を購入する場合は、リスニング音源が利用可能かどうか事前に確認することをおすすめします。特に英検3級ではリスニングの配点が高いため、対策なしでは厳しいでしょう。

もっとも、我が家の場合はリーディングやライティングのドリルとして購入したため、音源が使えなくても気にしませんでした。220円という価格を考えれば、それだけでも十分元は取れたと思っています。

小学5年生が実際に解いてみた結果

今回英検3級を受験予定の小学5年生の息子は、小学4年生のときに英検4級を取得しています。その後は英語の多読やリーディングを中心に学習を続けてきました。英検3級対策としては『英検3級をひとつひとつわかりやすく。改訂版』を一周だけ学習しています。

そこで実際に2021年度第1回の過去問を解いてもらいました。

リーディング

  • 正答数:23/30
  • 正答率:76.6%

正答率が76.6%だったため、リーディングに関しては合格ラインに近い実力はありそうです。間違い方を確認すると、一番正答率が低かったのは大問1の短文空所補充でした。

結果は15問中10問正解。

つまり、単語や熟語の知識不足が点数を落としている原因だと分かりました。逆に長文読解は比較的得意なようで、ほぼ正解しています。長文問題は1問しか間違えていませんでした。単語力を強化できれば、さらに安定して得点できそうです。

ライティング

問題はこちらです。

Where do you like to go shopping?

実際に書いた内容はこちらです。

I like to go book stoere.First,I like many books,so I buy manu books.second,I can read manu stories at book store and Im fun.

ライティングについては、本人も嫌がることなく楽しみながら取り組んでいました。AIに採点してもらったところ、おおよそ12点/16点程度との評価でした。

指摘された内容としては、

  • goの後にto a book storeがあると自然
  • many booksをthemなどに置き換えるとよい
  • Im funではなくit is funが自然

といった細かな部分です。内容自体は伝わっているため、大きな減点ではありませんでした。

むしろ課題だと感じたのは字の読みやすさです。英語を書くことには慣れていても、アルファベットの形が崩れているとAIが別の単語として認識してしまうことがあります。今後は英文を書く練習だけでなく、丁寧な字を書く練習も必要だと感じました。

※リスニングは音源がなかったため未実施です。

古い過去問で見つかった課題

今回の演習を通じて見つかった課題は次の3つでした。

  • 単語・熟語の習熟度不足
  • ライティング時の文字の読みやすさ
  • リスニングは別教材での対策が必要

特に大きかったのは単語と熟語です。

長文読解がある程度できていることを考えると、基礎単語をもう少し覚えるだけでも得点は大きく伸びそうでした。

また、ライティングについては内容よりも字の読みやすさが課題です。親としては「内容が書けているから大丈夫」と思っていましたが、採点システムが正しく認識できなければ得点につながりません。

リスニングについては今回確認できなかったため、別教材を使って対策する必要があります。

結論|古い英検3級過去問はドリルとして十分使える

結論として、2020年度前後の英検3級過去問は2026年でも十分活用できます。

もちろん、

  • 最新形式のライティング第2問対策はできない
  • リスニング音源が使えない場合がある
  • 現在より語彙数が少ない時代の問題である

といった弱点はあります。

しかし、

  • 単語・熟語の学習
  • 文法の復習
  • 長文読解の練習
  • ライティングの基礎練習
  • 英検3級の出題傾向を知る

といった目的であれば十分役立ちます。実際に我が家でも、小学5年生の息子が解いたことで「単語力不足」という課題が見つかりました。もし最新の過去問だけでは演習量が足りないと感じているなら、中古の古い過去問をドリル代わりに活用するのもおすすめです。

特に数百円で購入できることも多いため、コストパフォーマンスは非常に高いと感じました。最新形式の対策は最新の過去問や問題集で行い、基礎固めや演習量の確保は古い過去問で行う。この使い分けはおすすめできます。