この記事では「こども六法 第2版」について実際に読んだ感想を含めたレビューをブログ形式で紹介しています。
社会の勉強では政治経済の分野において、法律を覚えなくてはなりません。法律と聞くと「うっ」とのけぞりたくなる分野ですが、本格的な勉強が始まる前に少しでも触れておきたいところです。
今回紹介する「こども六法 第2版」は難しい法律を子どもにも読めるようにまとめられていて、必要な部分を抜粋した内容に。読書好きの小学3年生の息子に買ってみましたので、読んだ感想をお伝えします。
こども六法 第2版の内容
こども六法 第2版の内容を紹介します。表紙は動物の絵が描かれていてポップな感じがしますね。紙質は結構厚く、画用紙のようです。1冊・210ページ程度。
本書は様々な法律の中から、子どもに関係のある法律をピックアップしています。法律といえば、難しい言葉遣いや独特な言い回しもありますが、小学生高学年でも読みやすい口調に文体を変更していて、漢字にもフリガナが振ってあるのが特徴です。
全部で8章に内容が分けられていて、刑法・少年法・民法といった一般的なものから、子どもに直接関係のある「いじめ防止対策推進法」なども掲載されています。著者の山崎氏はいじめをなくすことに重点を置いている考えを持っているため、本書も法律といじめを交えた話がたびたび掲載されているのが特徴です。
構成としてはタイトルとイラストで法律の概要を紹介。付随する刑法を分かりやすく紹介しています。
ところどころにうんちくも掲載しているのもポイントです。こちらは説明口調で紹介されていて、読みやすいのが特徴。刑法にまつわる内容だけでなく、事柄が現状にどのような影響をもたらしているのか、将来どのように変わっていきそうかなど、広い視点で解説されているのが特徴です。
章の一番はじめには民放・日本国憲法・刑法などの説明も紹介。法律を読むのが厳しい場合は章のはじめだけでも読んでおくと、概要を掴みやすいですね。
こども六法 1版との違いについて
こども六法は2019年に第1版が出版されました。今回紹介している第2版は第1版より変わった法律の内容を書き換えています。特に2022年に制定された「こども基本法」については、章を丸々追加しています。
「こども基本法」とは、こどもが幸せに暮らす社会を作ろうといういう趣旨。子どもの意見を取り入れるとともに、意見をしやすい環境を作ることにも重点を置いています。
こども六法 第2版の対象年齢は?
こども六法の対象年齢は明記されていませんが、内容的にはおそらく「小学校高学年以降」とでしょう。漢字にふりがながありますのでひらがなさえ読めれば読めることは読めますが、低年齢の子については内容の理解にまでは繋がらないと思います。
刑法などをわかりやすく書いているものの、内容自体は難しく、そして正直な話としては面白くはありません。大人の私でも読むのが結構しんどいと感じましたので、年齢というよりか活字を読むのが好きな子どもでなければ、おすすめはできない本ですね。
こども六法 第2版がおすすめの子ども
こども六法 第2版を読むのがおすすめの子どもは以下の3点です。
- 子供が六法や法律に興味を持っている
- 活字を読むことを全く苦にしていない
- 空いた時間は読書
まず、読書や活字好きなのが大前提。ただし、物語や特定の分野しか読まない子どもには厳しいでしょう。なぜなら、内容は全く面白くなく、どちらかというと説明が多いからです。
チラシ・新聞・うんちく・辞書なんでも読める子どもで、法律や六法に興味を持ち、子どもが希望した場合もおすすめです。むりやり勉強として読ませるとしたら、かなりハードルが高い内容になっています。たんすの肥やしになりますね。
こども六法 第2版の口コミを紹介
はじめにパラパラと全体を走り読みする時点で内容が難しいと感じているようです。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
孫にプレゼントしました。ヤッホーとばかりに。眺めているだけでも良いと親には言いましたが、家族で見たり読んだりすると言ってくれました。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
かわいい動物の絵とともにわかりやすい表現とシチュエーションで解説されていて、子供が興味を持ちながら楽しんで学べる一冊だと思います。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
こども六法にまつわる本を紹介
まず、こども六法のシリーズについて紹介します。
こども六法の使い方
こども六法と書かれていますが、法律に基づいて子育てについて内容が書かれている本です。法律に基づいていじめの定義の説明から、校則・規則を何故守らなくてはならないかなど、大人向けの内容になっています。こども六法に興味を持った親におすすめしたい1冊です。
いじめ指導のために購入しました。道徳と法の2つの観点から考えさせることが大切だとわかりました。是非、親御さんにも読んでほしい一冊です。とても勉強になりなりました。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
こども六法ネクスト おとなを動かす 悩み相談クエスト
こども六法の姉妹本です。姉妹本と言われていますが、こども六法とは内容が大きく異なっていて、漫画やコラムが多いのが特徴です。学校や友達関係などのトラブルにおいて、法律を交えて解決法やアドバイスがのっています。こども六法を読むのが難しい子供におすすめしたい1冊です。
小学3年生の子どもが買ってほしいとせがむので、購入しました!ずっと齧り付いて読んでいます!!とても気に入っているようです!子どもにもわかりやすく書いてあるので、飽きないようです。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
こども六法 練習帳
トラブルがあったとき、法律などを用いてどのように解決すればいいのか、法律的な考え方を鍛える練習帳です。いじめ・友達関係・先生とのつながり・家庭環境など、子供にまつわる環境で起こりうるトラブルを題材に扱っています。冷静に考えられるようにする訓練としていいですね。
こどもと法律?水と油、蛇とマングースみたく相容れないもののように思われるタイトルであったが、読み始めると気づきの嵐だった。本書の中で随所に散りばめられている”守る”という言葉に新鮮さを感じた所以は、法律というものを武器として見る自分がいたからだと思う。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
こども六法すごろく
すごろくとクイズで法律に触れることができるゲームです。お店のコンセントでゲームをしたら犯罪になる場合がある?など身近な問題を法律に基づいて解説しています。レベルが3段階に分かれていて、レベル3は「異議あり申立て制度」がついています。問題に詳しい解説がのっているため、遊びながらも勉強になっておすすめです。
すごろくの中にクイズとイベントの二種類の仕掛けがあります。クイズはマルかバツかで答える法律入門に関する問いかけ、イベントはすごろくルール変更や、応用問題があります。大人でもイベントの度にコミュニケーションを楽しめます。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
まんが こども六法 開廷! こども裁判
小学生でも知っておいてほしい法律的知識を漫画で分かりやすく紹介しています。内容が結構シビアですがバーチャル裁判という形式で、法律に基づいて勝ち負けが決まるところがわかりやすいですね。漫画だけではなく、コラムや刑法についても文章で紹介しています。
全国の学校図書館に置いてほしいほど、わかりやすくて、ふだん漫画しか読まないような子どもでも最後まで読めそうな本。内容も落とし物を自分のものに…や、YouTube迷惑行為、ちょっとイジワルのつもりが…と、いろんな事例が入っていて、大人も勉強になりました!みんなぜひ読んでいただきたい。
引用元:Amazonカスタマーレビュー