
夏休みが残り10日ほどになったころ、小学5年生の息子が「学校嫌だなぁ」「ものすごく憂鬱」「友達に会うのが嫌だ」と、学校に対するマイナス発言をすることが増えました。
理由を聞いてみると「授業はいいんだけど、友達付き合いがとにかくしんどい。絡みたくない」とのことです。
友達に絡まれるのがしんどくて嫌らしい
詳しく話を聞いてみると、いじめられているわけではないらしいです。本当のところは分かりませんが、個人面談で担任の先生に聞いてみても、「友人関係でトラブルは見かけないし、みんなとのやり取りやじゃれあいも普通にやっています」とのことでした。
本人も「別にいじめられているわけじゃない。見た目のことを言われるわけでもないし、無視されているわけでもない」と言っています。
ただし、小学5年生特有のウザがらみやイジリはある模様。学校では「ひろゆき」がちょっとしたブームになっていて、「はい、論破」みたいな発言も多いようです。
そのため、友達に絡まれること自体が疲れるし、悪ノリや、自分以外の同級生にひどい悪口を言っているところを見るのもうんざりとのこと。同級生は「口が悪い」ともよく言っています。
「それ以上言ったらいじめじゃない?そこまで言ったら、先生が言っていたいじめと何も変わらない」と、同級生に言ったこともあるそうです。
不登校になりたいわけではない。何か違う
私は学校が好きではありません。小中学校でいじめられた経験があるため「学校なんて無理して行く必要はない」と思っているタイプです。
本当に学校へ行くのがきついのであれば、家で勉強したり、フリースクールなどで生活習慣を維持したりするなど、不登校という選択肢もありだと思っています。
そこで息子に「学校がそんなにしんどいなら、少し休んでみる?」と聞いてみました。
すると「それはない。学校に行かないという選択はない」とのこと。
学校が休みになればいい、学校そのものがなくなってしまえばいいとは思っている。でも、自分だけ学校に行かないというのは「ない」というスタンスのようです。
ちなみに、風邪をひいたり体調が悪かったりして学校を休むのも、本当につらいとき以外は極力休みたくないそうです。
もう少し詳しく聞いてみると、
「友達が嫌なだけで、学校自体が嫌なわけじゃない。それなのに俺が休むのはおかしい」
とのこと。
理由はイマイチはっきりしませんが、どうやら息子の中では「学校に行かない」という選択肢はないようです。
AIに友達関係の愚痴を吐き出す
そこで息子は、AIに友達関係について愚痴を吐いていました。
なぜAIなのかと聞いてみると「意見を否定したり、嫌な反論をしたりすることもない。いい吐き出し先だから」とのこと。また「ネガティブ思考を吐き出している」とも言っていました。
確かに、親に愚痴を言えば「でも、それはこうなんじゃない?」と返されることもあります。その点、AIなら自分の思っていることを、とりあえずそのまま吐き出せる。息子にとっては、そういう使い方が合っていたのかもしれません。
また一時期、かなり極端な発想をしていたこともありました。そこで、その発想を実際に行った場合にどうなったのか、過去の実例を一緒に見せてみました。
すると息子は「なんだ、この程度しか対応しないのか。なら、やる意味ないじゃん」と、かなり冷めた様子。
その後は、そうした極端な発想を口にすることもなくなりました。
極端なことを考えてしまうのは、私が思春期のころにもありました。頭の中で「もしこうしたら、相手はどうなるだろう」と、いろいろなことを想像したものです。
今でいう「リベンジ退職」に近いような発想をしたこともあります。
実際に経験を積んでいくと、極端な行動に出たからといって、必ずしも自分が想像したほど相手に大きな影響を与えられるわけではないことも分かってきます。子どものころは経験が少ないので、「こうしたら、きっと相手はものすごく困るだろう」と考えてしまうこともあるのでしょう。今回の息子の場合は、実際にどうなるのかを知ったことで、急に現実的になったようでした。
「学校行事もなくなればいい」とAIに愚痴る
友達関係の次は学校行事についてAIに愚痴を言っていました。行事が多すぎると。息子は勉強は得意です。しかし行事になると色々トラブルも発生しますし、練習が大変だったりもします。普段の生活と違うことをやるのは息子曰く「すごく疲れるから嫌い」とのことです。
そのため、AIに行事について愚痴を吐いていました。
実は親も学校は行事が多すぎると思っている
私も、日本の小学校は行事が多すぎると思っています。以前、海外の学校事情について調べたことがあるのですが、日本の学校は海外と比べても学校行事が多いようです。
私が小学生のころも、月に1回くらいは何かしらの行事があり、運動会や合唱祭、学芸会など、負担の大きい練習を繰り返した覚えがあります。学校は基本的には勉強がメインだと思っているので、ここまで行事はいらないだろ?年に数個行事があるくらいでいいだろ?と感じていました。
そのため「行事が多い。いらない。勉強の授業をしろ」という息子の考えには、私も共感しています。
一方で行事を楽しみにしている子どもや親がいるのも事実です。そのため、すべてなくすことは難しいと息子には説明しています。また、息子の通っている学校は行事が少なめの方です。日本はどうしても行事が多いけど君の学校は少ない方だよと実例を見せながら伝えています。
具体的に合唱祭が嫌だと愚痴を吐くようになってきた
行事という少しふわっとした内容の愚痴を聞いているうちに、夏休みも本当に残り少なくなってきました。
2学期の行事が具体的にイメージしやすくなってきたことで、息子の愚痴も少しずつ変わってきました。今度は、はっきりと「合唱祭が憂鬱」と言うようになったのです。
特に嫌なのは、合唱祭そのものというより、そこに向けた練習。
「合唱祭の練習がとにかく嫌だ」とのことでした。
AIの音声モードで裏声の発声練習をしてみる
いくら愚痴を言っても、本人が学校へ行くと決めている以上、夏休みの終わりは近づいてきます。そこで、本人が不安に思っていた合唱祭に向けて、自主的に練習を始めました。
使ったのは、AIの音声モードです。AIと実際に声を出しながら、
「これは裏声になっている?」
「もっと高くするの?」
「学校レベルだったら、これで大丈夫?」
などと聞きながら、裏声の発声を練習していました。
こちらが思っていた以上に、うまくAIの音声モードを活用しています。私はAIの音声モードというと、会話をしたり、ちょっとした遊びに使ったりするような、どちらかというとエンタメ的な機能だと思っていました。
まさか小学生が、合唱祭に向けた発声練習に使うとは……。
「AIの音声モードって、こんな使い方もできるんだ」と、親の私がちょっと驚きました。
夏休みが終わったら、普通に学校へ
そして、夏休みが終わり、いよいよ登校初日。特に行き渋る様子もなく、サクッと学校へ行きました。友達関係の愚痴や悩みをAIに吐き出したり、不安に感じていることの解決をAIに手伝ってもらったりしていたからこそ、普通に登校できたのかもしれません。ちなみに、裏声の練習は学校が始まってからも、AIの音声モードと一緒に続けていました。
そして下校してからの第一声は、
「学校、疲れた……」
とのこと。何か嫌なことがあったわけではなく、「学校に行くだけで疲れる」みたいです。まあ、夏休み明けの初日ですから、これは仕方ないですね。しばらくは学校生活に体が慣れるまで、きつい日が続くのかもしれません。
早くも冬休みを考えている
「あー、明日も学校だ」と、疲れ切ったサラリーマンのような発言をしつつも、息子なりにプラス思考で考えているようです。
「12月は短縮日程が多いから、そこまでは耐えれば、あとは俺の勝ち」とのこと。
もう冬休みのことを考えているんですね……。
まとめ
思春期に入ると、学校生活だけでなく、友達関係や行事など、子どもなりにいろいろな悩みを抱えるようになります。ときには、親からすると「そこまで考えるの?」と思うような、かなりネガティブな思考になることもあります。
そんなときは、親に話してもいいですし、今回の息子のようにAIに愚痴を吐き出したり、不安に感じていることを相談したりするのも、ひとつの方法なのかもしれません。
もちろん、AIだけですべての悩みが解決するわけではありません。今回も、最終的には息子自身が学校へ行くと決めて、そのうえで自分なりに友達関係や学校行事へのモヤモヤを整理していったのだと思います。
今回は我が家の小5男子の一例を紹介しました。同じように思春期の子どもの学校生活や友達関係に悩んでいる方の参考に、そして「こんな小学生もいるんだな」と面白く読んでもらえれば幸いです。
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