小学生の子どもが宿題をしない時の対処法と親のNG行動をまとめています。
小学生の子どもがゲームやYoutube、テレビばかりで宿題をしてくれないと悩んだことはありませんか。放置してたらいつまでたっても宿題をしない子どもにイライラしてしまいますよね。
今回は「宿題をしない子どもへの対処法と親のNG行動」をクラウドソーシングサイトを介して、70名の保護者を対象に調査しました。
この記事では、独自調査した結果を元に、宿題をしない子どもへの対応方法ややってはいけないNG行動を解説します。
宿題をしない子どもへの対処方法4つ
Yahoo知恵袋や質問サイト、個人ブログなどを調べていると、子どもが宿題をしなくて困っている保護者は多数いることがわかります。小学生に宿題の重要性を説いてもピンときませんし、友達と遊びたい、ゲームしたい、と宿題は後回しにしがちです。
独自調査では、宿題をしない子どもへの効果的な対処方法についての回答は、大まかに以下の4つに絞られました。
- 宿題が終わるまで次の行動ができないルールにした
- 宿題をする時間を決めて習慣化した
- 親も一緒に勉強するようにした
- 宿題をする場所をリビングにした
それでは、詳しくみていきましょう。
宿題が終わるまで次の行動ができないシステムにする
宿題をやってからでないと、テレビやYouTubeなど、絶対に禁止にするようにしてからやるようになりました。本当は、言って聞かせて素直にやってもらえればよかったのですが、うちは、ここまでしないとやるようになりませんでした。
出典:ちいくぶ独自アンケート
宿題をしないとテレビやゲーム、Youtubeなど次の行動にうつせないようにしてしまえば、しぶしぶでも宿題をやらざるを得ない状態になります。「帰宅したらまず宿題」とルーティン化してしまえば、こちらのものですね。
はじめのうちは、宿題を終えたらご褒美を与えるのも良いかもしれません。まずは、小学校から帰ったら宿題をするといった習慣を身に着けてしまいましょう。
宿題をする時間を決めて習慣化させる
帰宅後すぐに宿題させたいけど、習い事もあるから無理……
小学生から帰宅後すぐに宿題させたいと思っていても、無理な場合もありますよね。その場合は、いつでもよいので「宿題をする時間やタイミングを決めて習慣化させる」のもひとつの手。
とにかく毎日同じ時間(我が家の場合は夕食後)に宿題をするようにして、決まったルーティーンにする。最初は、何回も促さないといけないけれど、ある程度経つと、自らこの時間になったら宿題をやらないと、という感じになった。
出典:ちいくぶ独自アンケート
他の回答をみると、宿題をみてくれる人が近くにいるタイミングで習慣化すると良さそうです。
親も一緒に勉強する・勉強をみる
一人では宿題をしないので、宿題する間は私が付き添ってさせている。今は、進み具合を確認しながら、時々見るくらいでも宿題をするようになった。時間は本人と相談して、毎日同じくらいの時間でできるように声をかけている。
出典:ちいくぶ独自アンケート
ひとりでは宿題をしない子どもでも、保護者が付き添えば宿題もしてくれるといった意見も多数ありました。小学校の勉強も、高学年あたりから難化してきます。ひとりではさじを投げだしてしまう子どもでも、保護者と一緒に考えられれば、安心して宿題に取り組めますね。
宿題はテストではありませんし、わからなかったら保護者と一緒に考えるのもアリですよね!
また、見逃せないこんな意見も…
専業主婦の私は一日家に居るため特に忙しくしていません。なので家事もゆったりこなしているのですが、子供だけが宿題をしたりやることがいっぱいあると、ママだけ楽してズルい!的な感じに見えるので、子供が宿題をしている間は夕飯の準備や洗濯物の取り込みなど忙しく見せています。一緒に頑張っている感を出すと良い結果になりました。
出典:ちいくぶ独自アンケート
小学校から帰ってきて、忙しく動いているのは子どもだけ…。すると「ママは何もしていないのに!」と不満がたまることもあるかもしれません。なので「私も忙しいんだよ」といった姿をみせて一体感を出すのも効果的ですね。
子供部屋ではなくリビングで勉強させる
リビングで宿題をするようにさせた。分からないことがあれば、呼んでと声をかけて、子供の分からないを直ぐに解決できる環境にした。今の子供は辞書を引かないので分からない言葉は教科書やドリルのどこに書いてあったか調べさせ、それでも分からない場合はスマホで調べてオッケーとし、できないことで自信をなくさせないように心がけた。
出典:ちいくぶ独自アンケート
リビングで宿題させるようにしたらするようになったとの回答も複数ありました。小学生にとって「ひとりで宿題をし、わからないことを自分で調べる」と自発的な学習はまだ難しいものです。宿題でわからないことがあれば、誰かがこたえてくれる環境作りをしてみることが大切ですね。
「東大脳の育て方」(主婦の友社)によると、東大生の83%はリビング学習していたとの統計があります。理由としては「疑問点をすぐに聞ける」「家族に愚痴も言える」など。つまり、家族がいるリビング学習では安心して勉強に取り組めるのです。東大を目指さなくとも、安心して勉強できる環境があるといいですよね。
宿題をしない子どもにしてはいけないNG行動
宿題をしない子どもにこんなことをしたら逆効果だった。そんな保護者のNG行動についても、独自調査しました。下記の3点が多かった回答です。
- イライラして怒鳴ること
- 放置しないこと
- ご褒美を先に与えること
宿題をやらない我が子をみていると、ついついやりがちな行動ばかりでドキッとしてしまいますよね…。それでは、詳しくみていきましょう。
イライラして怒鳴ること
怒鳴ったり、怒ったりして、無理やり時間決めてやらせようとしましたが、逆に反発して自分の部屋から出てこず、ずっとゲームをやるようになってしまいました。反抗期の時期なので、余計反発する時期かもしれませんが。
出典:ちいくぶ独自アンケート
一番多かった回答は「怒鳴ると逆効果」でした。宿題をしない子どもに「宿題しなさい!」と怒鳴っても、よけいに反発してしまう子どもが多いようですね。特に高学年に差し掛かると、反抗期にさしかかる子供も増え、親子ケンカになってしまうことも。
大人でも、頭ごなしに怒鳴られると気分はよくありません。まずは、上で紹介した「宿題しやすい環境作り」をしていくことが大切です。
放置すること
自分でできるから、ちゃんとするから何も言わないでと言われ信じて放っておいたら、全く宿題、勉強をしておらず先生に怒られ、成績がガクっと下がってしまった。勉強机でしたいと言われ部屋に籠って勉強をしていると思ったら全くしていなかった。
出典:ちいくぶ独自アンケート
元々自発的に宿題をしない子を放置していても、あまり良い方向へは進まないといった意見。小学生では、まだまだひとりで優先順位を決め、行動するのは難しい年代。保護者のさりげないフォローは必須です。
忙しい日々の中、子どもの勉強まで面倒を見るのは難しいところですが、高校受験、大学受験の準備としてとらえ、できるだけのフォローはしていきたいものですね。
ご褒美を先に与えること
ゲーム30分やったら宿題をする、おやつ食べたら宿題をする、夕飯を食べたら宿題をするなど、ご褒美を先に与えてしまった時。子供の「後でやる」はやらない。宿題をしていると思っていたら、絵を描いていたり、いつもは何を言っても片付けないのに机の上を片付けたりしていた。やっていると思っても、時々きちんとやっているか確認しなければいけないなと思った。
出典:ちいくぶ独自アンケート
宿題をする対価(ご褒美)を与えることは、決して悪いことではありません。ただし、ご褒美を先に与えてしまうと満足してしまって、肝心の宿題にたどり着けない可能性も。宿題に対するご褒美を与えるならば、宿題をした「後」にご褒美を与えるようにしましょう。
宿題が終わったら、あとは好きに遊んでいてもいいよ!の方が、宿題をやらざるを得ない状況になりますよね。
【番外編】宿題へのモチベーションを上げる方法!
宿題をする環境を整えても、宿題へのモチベーションが上がらないケースも多々あると思います。独自調査では、こんな方法で子どものモチベーションを上げていました!といった回答もありましたので、紹介します。
ポイント制にしてみる
宿題の難易度と量に準じてポイントを稼げるようにしました。ポイントが100点まで貯まると月額のお小遣いの金額が段階的に増えるシステムにしました。尚、このポイントシステムは宿題以外にも掃除などお手伝いをしても加算できるようにしており、日常生活のお手伝いなどと宿題の価値を等価にすることで、「業務」としての一貫した日常から派生するタスクと認知されて効率良くポイントが稼げる宿題をこなすことに積極的になっていきました。
出典:ちいくぶ独自アンケート
宿題をポイント制にし、お小遣いに加算するようにしているといった意見。お金と勉強を絡めるのはどうなのか?と感じるかもしれませんが、子どもの勉強や宿題=業務・仕事といった観点でとらえ、良い成績や成果が出たらインセンティブ(報奨金)を与えるのは理にかなっているのではないでしょうか。
ちなみに、我が家でも「子どもの仕事は勉強」と言っています。基本給(お小遣い)をアップする方法として、宿題やテストで良い点数を取る=インセンティブ(報奨金)を追加することで同意していますよ。
一緒に取り組んで競争する
「一緒にやろう」と声をかけて、競争するように一緒に取り組んだ
出典:ちいくぶ独自アンケート
宿題を一緒にやろうと声をかけて競争してゲームのように楽しむといった意見も。ひとりで勉強するよりも、保護者と話し合ったりしながら宿題した方が楽しくなりますよね。時には、子どもに「ここわからないから教えて!」と、小学校で習った内容をアウトプットできるか試してみるのもいいかもしれません。
自宅学習を楽しくすることで、自ら勉強する姿勢ができるといいですね。
宿題をしない子どもにもおすすめ!面白い市販ドリル
独自調査では「こんな教材が良かった」と具体名がいくつかあがっていました。宿題をしない小学生でもハマるかもしれない、面白い市販ドリルをまとめました。
- ゆうしゃドリル(小学1~2年生向け)
- おはなし推理ドリル(小学校高学年向け)
- ナゾ解きミステリー読解ドリル(小学校高学年向け)
- すみっコぐらし学習ドリル(小学1~6年生向け)
- なぞ解きサバイバルシリーズ(小学校中学年~)
遊び心のある、面白い市販ドリルはたくさんあります。シンプルな教材や宿題で勉強に対するモチベーションが上がらないようであれば、面白そうな市販ドリルを探してみましょう。本屋だけでなく、Amazonや楽天市場など、ネット経由でも買えます。気になったら調べてみてください。
宿題をしない子どもへの対応方法ややってはいけないNG行動・まとめ
- 宿題をしない子どもへの対応方法
- ・宿題が終わるまで次の行動を制限する
・宿題をする時間を習慣化する
・親も一緒に勉強する・勉強をみる
・親の目が届くリビングで宿題をさせる
- 宿題をしない子どもへやってはいけないNG行動
- ・イライラして怒鳴る
・放置する
・ご褒美を先に与える
- 宿題へのモチベーションを上げる方法
- ・宿題をポイント制にして稼げるようにする
・子どもと一緒に取り組んで競争する