このブログではハイレベル教材で有名な「ハイレベ幼児こくご」の初級・中級・上級に取り組んだ感想をお伝えします。
早期教育という言葉がブームになるほど幼児教育に力を入れている家庭が増えています。それにともないハイレベルの幼児教材も多く出版されています。「ハイレベ幼児」シリーズは奨学社が出版しているドリルシリーズで、主に小学校受験を考えているご家庭で広く愛用されている印象。
我が家は小学校受験しない一般家庭なので、小学1年生の娘に「ハイレベ幼児こくご」に取り組んでもらいました。レベル感や実際の感想などをまとめています。
ハイレベ幼児シリーズ一覧
ハイレベシリーズといえば奨学社が出版している幼児用ハイレベル教材として有名です。ちなみに、奨学社は幼児のハイレベドリルを数多く出しています。ここではハイレベも含めた奨学社が出版している幼児用教材を紹介します。
ハイレベシリーズのほかに切り取りカード式のきりん児くんを販売しています。とけいやかたちなども販売されているようです。
タイミングが良ければ、Amazonで販売されていることもあります。気になる方はAmazonできりん児くんシリーズを探してみてください。
ハイレベ幼児こくごの取り組みレビュー(小学1年生)
先に紹介しましたが、ハイレベ幼児こくごには初級・中級・上級の3種類販売されています。今回は小学1年生の娘と共に3冊完遂。まずは、ハイレベ幼児こくごの内容について簡単に紹介します。
ハイレベ幼児こくごは「いっしょにしましょう」→「ひとりでできるかな」→「どんどんやってみよう」→「なんてんとれるかな」とジャンプアップしていくスタイルになっています。いっしょにしましょうでは親が一緒に解説しながらこなしていきますが、ステップ4のなんてんどれるかなではひとりでこなせる実力を確認していく流れです。
6つの章にわかれて学習していく構成で、章ごとにステップを踏んでいきます。初級の場合はひらがなをよむところからスタート。
章の終わりにはこくごクイズが出題されています。平均的な幼児には、少ししんどい気がします……。
ハイレベ幼児こくご初級
ハイレベ幼児こくご1(初級)はひらがなを読むところから始まり、吃音が書けるところまでこなせるのを目標としています。
ただし、ひらがなが全く読めないところからスタートするのではなく、ある程度わかっている前提で始まるのが特徴です。
ひらがなの読みだけでなく、書けること前提のスタイルです。幼児どころか入学直後の小学1年生にとっても幼児期に家庭学習をしていない場合は簡単とは言えないかも……。
最終的には漢字が登場します。さすがハイレベ。初級から漢字がさらっと登場してくるとは思いませんでした。幼児が初めてやるワークとしては厳しい気がします。小学1年生向けではないでしょうか。
ハイレベ幼児こくご中級
中級では主に国語の文法について学びます。「こ・そ・あ・ど」ことばなど小学2~3年生で習う内容も登場するため幼児ワーク?と首をかしげなくなるほどレベルが高め。
いいつける言い方など普段何気なく口にしている言葉をしっかり学べるため、普段の生活にも活用できる部分もあります。
当然漢字も登場。初級よりも画数の多い漢字が多い印象です。小学校受験する子は幼児でもここまでできないといけないのでしょうか。普通に学んでいても小学1年生になればある程度できるようになりますので、ここまで頑張らなくてもよいのではないかと思います。
ハイレベ幼児こくご上級
ハイレベ幼児こくご上級はほとんどが読解問題です。上級ですが中級より難しいというわけではなく、あくまでも問題の毛色が違うだけですね。
文章読解は2~3行といった短文ではなく、8~10行程度の文章が登場します。ただし、問題自体はさほど難しくないため、文章が読めれば解ける印象です。平均的な小学1年生の家庭学習にちょうどいいですね。
後半になると漢字も登場して文章も長くなりますが、漢字にはルビが振られているため読めないことはありません。文章を読んで答える練習をしている子どもにとっては解ける問題ですし、絵本などを読むのが好きなら幼児でも解けそうです。個人的には中級の方が難しいと思いました。
ハイレベ幼児こくごは難しい?
ハイレベ幼児こくごは就学前の子どもとってはかなり難しい内容。初級から問題集の位置づけが文字の読み書きができること前提になっているので、公文や学研などの幼児ドリルで文字の読み書きを完璧にしてから始めることがおすすめです。また、初級においてはレベルが落ちますが、中級と上級はレベル差がなく、問題形式の違いだと感じました。文法を覚えさせたいなら中級。文章読解に取り組みたいのであれば上級がおすすめです。
ハイレベ幼児こくごは小学1年におすすめ
文字の読み書きが前提なので、普通の幼児にとっては厳しいものがあります。小学生になってから習う範囲がほとんどなので、入学後にやるのもおすすめです。一部は小学2~3年生に習う範囲も掲載されているので、小学1年生の家庭学習ドリルとしても使えます。筆者としては幼児ではなくて小学1年生に是非おすすめしたい問題集です。ドリル名に「幼児」と書かれていてなんだかもったいないですね。
ハイレベ幼児こくごは国語力アップにいい
ハイレベ幼児こくごのよいところをまとめてみました。
- 国語力アップにおすすめ
- 文字が大きくて書き込みしやすい
- 厚紙で紙が丈夫
全体的にレベルが高く(幼児には)、国語力アップにおすすめです。特に小学1年生にとっては簡単すぎず、難し過ぎずといった内容になるためいいですね。また、漢字も多く登場するため、漢字練習としてもうってつけの教材と言えます。教材自体が幼児向けのため、文字が大きく紙質が丈夫なのも個人的には高ポイントでした。
ハイレベ幼児こくごは幼児にとっては難しすぎる
ハイレベ幼児こくごのいまいちなところをまとめてみました。
- 幼児にとっては難易度が高すぎる
- 問題数が少ない
- 漢字の出題に脈絡がない
全体的に(下駄をはかせていない普通の)幼児にとってはレベルが高すぎて、こなすことは困難です。また、最後に出題する感じは脈絡もなく順不同なところもいまいち。漢字一覧があり出題されるならまざしも、突然登場する形なのは意味が分かりません。また、文字が大きいためか問題数が少ないのも不満です。難易度が高いのに問題数が少ないと、問題を形式を覚える前に終わってしまうこともしばしばありました。
ハイレベ幼児こくごの口コミを紹介
幼児だけれど漢字でかかれています。さすがハイレベ。我が家ではもうしばらく封印です。
引用元:Amazonレビュー引用
文章も面白いものが多いので、読めるようになれば楽しめるドリルだと思います。
各単元が4段階に分かれていて、取り組みやすいです。子どもにとって難しい問題もありますが、小学校入学準備、あるいは言葉や文章に興味を持ちはじめた子なら、とても力がつきます。
引用元:Amazonレビュー引用
2章目くらいからカタカナを書く問題があるので、春から小学生になる娘にはまだ難しいようです。ひらがなは読み書き可能、カタカナは読むことまではできるのですが、書けないので止まってます。これの前に同じシリーズのひらがな、カタカナをやらせておくといいのかも。
引用元:Amazonレビュー引用
ちなみに、ハイレベル教材のAmazonレビューでは必ずと言っていいほど「年少でやるレベル」「簡単すぎた」など子供自慢の口コミが必ず登場します。自分の子供を自慢したいだけなので、公平性を何も持っておらず全くあてにならない口コミです。参考にしないようにしましょう。
イレベ幼児こくごのおすすめの家庭
- 平均的な小学1年生
- 小学1年生の総復習として
ハイレベ幼児こくごは小学1年生に是非おすすめしたいドリルです。特に小学1年生の学年末の総復習ドリルとしてぜひおすすめ。問題数も少なく、サクッと終わらせることもできます。普通の幼児にはあまりおすすめできません、名前で損をしているドリルですが、小学1年生の国語家庭学習にとても良いシリーズです。ぜひともチェックしてみてください!