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夫婦とも自営業で10年。子育てには最高だったけど、子どもには勧めない理由

教育にまつわる生活
自営業アイキャッチ

小学5年生の息子と小学3年生の娘がいる我が家は、少し変わった家庭です。両親ともに自営業で、しかも二人とも家で仕事をしています。こういう家庭は、そこまで多くないのではないでしょうか。

ちなみに、夫婦ともに家事もある程度できます。むしろ夫のほうが家事は得意で、料理などは夫が担当しています。つまり我が家は、子どもが学校から帰ってくると両親がそろっていて、家事も夫婦で分担できる家庭です。こう書くと、子育てという面だけを考えれば、かなり恵まれた環境に見えるかもしれません。

実際、子どもの勉強を見たり、学校からの急な連絡に対応したりと、「親が家にいるから助かった」と思うことはたくさんあります。一方で、自営業ならではの大変さもあります。

今回は、夫婦ともに自営業で10年ほど子育てしてきた我が家の例を、メリットだけでなくデメリットも含めて簡単に紹介します。

子育てをしながら自営業を考えている方の参考になれば幸いです。

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我が家の「親が家にいる」メリットはかなり大きい

子育てをしていて、両親がほとんど自宅にいるメリットはかなり大きいです。むしろ、大人二人がある程度家事もできるのであれば、子育てだけを考えるとメリットしかないのでは?と思うこともあります。

逆に、家に大人が二人いても、家事を一切しないのであれば、そこまで大きなメリットにはならないかもしれませんが……。

実際に我が家が感じているメリットを紹介します。

学校対応がしやすい

小学校に通っていると、予定外のことが意外とたくさんあります。

  • 子どもが学校で体調を崩したときの呼び出し
  • 風邪をひいて学校を休むとき
  • 避難訓練など、親も参加する行事
  • イベントの順延や日程変更
  • 夏休みなどの長期休暇
  • PTAになってしまったとき

とにかく、学校における急な変更や呼び出しなどに簡単に対応できます。

子どもが学校で体調を崩して「迎えに来てください」と連絡があっても、基本的には「分かりました」で終わります。

会社に連絡したり、仕事の調整をしたり、同僚に謝ったりする必要はありません。

個人面談などの日程調整も比較的簡単です。また、幼稚園や低学年のころは短縮日程になると午前中や午後一に帰ってくることも多かったので、両親が家にいる環境は本当に助かりました。

「今日は午前中で帰ってきます」と言われても、「じゃあ午後はどうしよう?」と悩む必要がありません。

さらに、両親が2人とも家にいることにもメリットがあります。

子どもが帰宅したときに、片方が子どもの荷物や連絡帳を確認している間、もう片方はそのまま夕食などの家事を続けることができます。

逆に、相手のほうが適している家事なら、すぐにバトンタッチすることもできます。

例えば、筆箱や上履きを洗うといった力仕事は、私より旦那のほうが向いています(笑)。

こうした細かいことの積み重ねですが、夫婦2人とも家にいることで「今ちょっと手が離せないから、そっちお願い」と気軽に任せられるのは、子育てをするうえでかなり便利です。

勉強もすぐ見られる

子どもたちの勉強を親がすぐに確認できるところも、両親が家にいるメリットです。特に我が家の場合、二人いるので、片方が子どもの丸付けや勉強内容の確認をしている間に、もう片方が家事や仕事をするといった分担もできます。

ちなみに私たち夫婦は得意教科が少し違います。私は昔TOEIC800点くらいは取っていたので、英語ならなんとか解説できます。夫はそこまで英語は得意ではありませんが、数学系は私より得意です。

そして、夫婦ともに一番悩むのが国語です。特に読解問題は、答えを見ても「なぜこれが答えなの?」と納得できないことがあります。そういうときはAIを使います。

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問題をスキャンしてAIに見てもらい、「この答えになる理由を詳しく説明して」と聞くわけです。以前、AIに確認してもらったら「そもそも問題集の答えがおかしいのでは?」という結果になったこともあります。

もちろん、AIがあれば親が勉強を見る必要がなくなる、という話ではありません。

むしろ私は逆だと思っています。たとえば、親がまったく勉強を見ずに「AIに勉強計画を作ってもらって、一人で勉強してね」とした場合、小学生にはかなり厳しいです。

AIに立派な管理表を作ってもらうことはできます。でも、その通りに毎日勉強するかどうかは別問題です。今日はちょっと面倒だからやらない。昨日できなかったけど、そのままにする。間違えた問題も、答えを見て終わりにする。なんなら、答えを丸写しして勉強やった風を装う。

子どもはどうしても自分に甘くなります。

AIに「ちゃんと勉強できた?」と聞かれて「できた」と答えれば、それで終わってしまいますし、実際に誰かが確認してくれるわけでもありません。

だから我が家では、勉強の管理や丸付け、ちゃんと理解しているかの確認は親がします。そのうえで、親にも解説できない問題が出てきたらAIに聞く。

市販の問題集や通信教材なら、もともと答え自体は用意されています。昔なら、親が「なぜこの答えになるのか分からない」となった場合、塾や家庭教師、質問サイトなどに頼る必要がありました。

今はそこをAIに聞ける。しかも、一つのAIの説明がよく分からなければ、別のAIに聞いてみることもできます。

そう考えると、我が家の場合は「AIが先生になった」というより、親が子どもの勉強を見るうえで、分からない部分を補助してくれる存在ができたという感覚に近いです。

子どもがちゃんと勉強する。そして親が管理して、丸付けをして、分からないところを確認する。そこまでできる家庭なら、少なくとも我が家では、今のところ塾や家庭教師に頼らなくても何とかなっています。

もちろん、これから反抗期になって親の言うことを一切聞かなくなったり、そもそも勉強を全くやらなくなったりすれば話は変わるでしょうが……そのときは、そのとき考えますw

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生活面も、親が家にいるから作りやすかった

現在の生活はかなり規則正しいというか、親が二人とも自宅にいなければ、なかなか難しいスケジュールで生活しています。

  • 朝6時起床
  • 子どもは夜8時までに就寝。下の娘は7時に寝ることもある
  • お風呂は6時ごろ
  • 夕食は5時までには開始
  • 夕飯はほとんど手作り。たまに手の込んだものも作る
  • 子どもも平日は自由時間を2時間程度は確保
  • 勉強は30分程度。親が解答や解説につきあう

今はかなり規則正しい生活になっています。ただ、自営業を始めた当初からこうだったわけではありません。

当時は子どもをパソコンで遊ばせている時間が長かったり、ご飯も出来合いのものばかりになってしまったりすることもありました。

手作り料理も、要領よくできるようになるまでは、それだけでかなり時間がかかります。仕事をしながら家事や子育てをするのは、普通に大変でしたし、非常にめんどくさくてストレスがたまったこともあります。

それでも10年ほど自営業を続けているうちに、だんだんと生活のリズムができてきました。今では夕方になればお風呂に入り、その後に夕食。子どもは少し自由時間を過ごして、夜8時には寝るという生活です。

これだけ規則正しい生活をしているおかげなのか、子どもたちは日中の授業中に眠くなることはないそうです。身長についても、私自身は小さいのですが、息子は今のところ平均より少し大きいくらい。

まあ、これは今だけかもしれませんけどね……。

少なくとも、親が二人とも家にいることで、子どもの生活リズムを作りやすかったというのは、10年子育てしてきて感じるメリットの一つです。

両親とも自宅で自営業はデメリットもある

自営業で働いている光景

メリットだけを見ると「これは最高じゃん!」「みんな子育て世代は自営業になればいいんじゃない?」「これからは自営業の時代でしょ?」と思ってしまう方もいるかもしれません。

しかし、私たちは自営業を全然おすすめできる仕事だとは思っていません。特に私たちのように、自宅で仕事をするタイプは、それなりにリスクもあります。

実際、子どもたちにも「自分たちみたいな仕事は絶対にやめたほうがいい」と話しているくらいです……。

もちろん、子育てという面だけを見れば、本当に便利なことは多いです。ただし、仕事や収入まで含めて考えると、話はかなり変わってきます。

子どもが家にいると仕事は普通にやりにくい

家にいると子どもの面倒を見ることができますし、学校のトラブルなどにも即座に対応できます。これは大きなメリットなのですが、逆にデメリットな点もあります。

それはいちいち仕事が止まってしまうことです。二人いるので、片方が対応すれば仕事が完全に止まってしまうわけではありません。しかし、子どもや学校の対応をしている方の仕事は止まってしまいます。

この程度、仕事が止まった影響で支障をきたすほどギリギリの日程で仕事をしているわけではありません。それでも、いちいち仕事を中断させられるとフラストレーションがたまるんですよね……。

また、子どもが話しかけてきたり、兄妹でけんかを始めたりすると、これも非常に迷惑です。

そのたびに仕事も止まりますし、普通にイライラします。

夏休みなんて最悪です。子どもが一日中自宅にいるので、仕事が進まないだけではありません。

暇そうにしている子どもを見るたびに「何かしてあげたほうがいいかな」という焦燥感にかられます。子育てとしては最高の環境ですが、仕事場としてはいまいちな環境です。

最大の問題は「収入が安定しない」点

これは自営業の定めとも言えますが、収入は安定しません。毎月同じ給与が入金され、年2回のボーナスがもらえた会社員時代とは大きく異なります。

過去に実際に経験したトラブルを紹介すると、

  • 大筋の仕事が突然なくなってしまう
  • 徐々に仕事が来なくなる
  • 同じ仕事内容なのに単価が突然下がる
  • インボイスで消費税を支払うようになる

など、いろいろあります。

それだけではありません。税金・年金・保険も自分たちで払う必要があるので、金額もかなり大きく感じます。

会社員の場合は、社会保険料などを会社が半分負担してくれます。自営業になってみると、こうした会社員時代にはあまり意識していなかった負担の大きさを実感します。

さらに、経理も自分でやる必要があります。会計ソフトを使って仕訳をして、法律や制度が変われば、それにも対応しなければいけません。

「会計ソフトを使えば簡単」というコメントもよく見かけますが、素人がやると本当に何をすればいいのか分からず、かなり負担が大きいです。我が家はたまたま夫が商業系の大学を卒業していて、簿記2級も持っていたので、なんとかなりました。

これがなかったら、経理だけでもかなり大変だったと思います。場合によっては、税金についても今より多く払っていたかもしれません。

とにかく、自営業の大きなデメリットは、仕事とお金の安定性がないことです。そのため、先ほどメリットとして書いた「塾に行く必要がない」という話も、裏を返せば「お金に不安があるので、できれば塾に行かせたくない」という本音があります。

収入そのものというより、安定性に不安があるんですよね。

今は普通に生活できていても、仕事が減って収入が落ち、万が一塾代を払うのが厳しくなったら、子どもの勉強方法もかなり変えなければならなくなります。

しかも、塾の場合は単純に「来月から辞めます」で終わる話でもありません。子どもからすれば、今まで一緒に勉強していた友達がいるわけです。

お金が理由で辞めることになれば、友達に「どうして辞めるの?」と聞かれるかもしれませんし、塾の先生にも事情を伝える、あるいは事情が伝わることになります。

もちろん、それ自体が悪いことではありません。

ただ、親の仕事や収入の問題によって、子どもにまでそうした説明や人間関係の負担をかける可能性があるのは、できれば避けたいところです。その点、自宅でできる進研ゼミやオンライン英会話なら、もしお金が苦しくなってやめることになっても、勉強のスケジュール自体はほとんど変わりません。

こういうところも、我が家が固定費の大きい教育サービスをあまり増やしたくない理由の一つです。

自宅での自営業はかなり運要素が強い

仕事がなくなってしまうことがあるとお伝えしましたが、仕事がなくなった後に新しいお客さんが見つかるかどうかは、かなり運の要素が強いです。もちろん、こちらから営業をかけることもあります。

ただ、営業したからといって必ず仕事がもらえるわけではありません。仕事が途切れてしまい、そのまま自営業を断念した人も数多くいます。

私と同じ時期にライターを始めた人もたくさんいました。しかし、10数年たった現在、そのころ一緒に仕事をしていた人で残っている人はほとんどいません。

当時は私よりも活躍していた人もたくさんいました。それでも、今ではネット上で名前を見ることもほとんどなくなりました。

もちろん、その人たちがなぜ辞めたのかまでは分かりません。ただ、仕事がなくなったときに新しい仕事がすぐ見つかるか、見つかった仕事が長く続くか、お客さんとの相性がいいかなど、自分では完全にコントロールできない部分がかなりあります。

たまたま私たちは、仕事がなくなっても比較的すぐに新しい仕事が見つかり、お客さんとの相性も良いという幸運が続きました。

だからこそ、10年以上も自営業を続けられているのだと思います。

「自営業を続ける秘訣は何ですか?」と聞かれたら、私は「運です」と答えますね。

自由な働き方だからこそ「自制」が必要だった

私が自営業になった当初は妊娠と重なっていました。そのため、私自身の生活習慣はそこまで乱れませんでした。しかし、ほどなくして一緒に自営業になった夫は、当初かなり生活習慣が乱れたようです。

まず、就寝時間がかなり遅くなりました。

それまでは夜10時くらいには布団にもぐっていたのですが、自営業になってからは午前1時ごろまで起きている日も多かったようです。朝起きること自体は問題なかったものの、寝不足なのでいつもぼーっとしていました。また、就寝時間が遅くなると睡眠も浅くなり、夜中に何度も起きてしまっていたようです。

食事もかなり適当になりました。ホットケーキだけで済ませるような日もありました。体重はそこまで増えなかったものの、体調が微妙に悪い日が増え、夫婦で風邪をひいてしまうことも結構ありました。

当時2歳くらいだった息子と夫は、なぜか体臭もきつくなりました。

夫自身もかなり体調が悪くなったため、食事をきちんとするようにしたところ、だいぶ元に戻ったそうです。同時に、入眠時間も夜9~10時前後に戻しました。

すると、それまでのように体調不良になることがかなり減ったそうです。それ以外にも、自宅でパソコンを使って仕事をしていると、仕事中についついネットサーフィンをしてしまうこともありました。

会社員なら、仕事中に何となくネットサーフィンをしていたら周りの目があります。でも、自宅には誰もいません。仕事をしているのか、ネットを見ているのか、誰にも分かりません。

自宅でパソコンを使った自営業は、自由に働ける反面、自分で自分を管理しなければなりません。

私たちは、自営業になったことで「仕事の自由」だけではなく、「生活を崩す自由」まで手に入れてしまったようなところがありました。

自由な働き方を続けるには、思っていた以上に自制が必要でした。

夫が会社員に戻ることも何度も考えた

収入が落ちて不安感から夜眠れないこともたくさんありました。夫婦で喧嘩したことも何度もあります。

夫の場合は会社員から自営業になったので、昼間に仕入れのため外出したりするときに、周りの目が気になったそうです。また、会社員のようにキャリアを積めないため、もし自営業が駄目になってしまった場合は、どうやって生きていけばいいのかと悩んだ時期も夫婦でありました。

そのため、夫は何度か会社員に戻ることを考えたようです。そこで問題になったのが、我が家の自営業は「2人で1つ」をこなすような流れになっていることでした。

それは仕事だけではありません。家事や育児も含めて、2人がうまくコンビネーションを組むことで、何とか生活を回していました。

夫が会社員に戻るということは、私の自営業で稼ぐことも難しくなります。そうなると、私はパートに出るか、専業主婦として毎日を過ごすという状況になります。

もちろん、私の自営業の収入が完全にゼロになっていたら、踏ん切りはついたと思います。

でも、収入が減ったとはいっても、まだ稼いでいます。

「これを全部なくしてまで会社員に戻るのか」と考えると、なかなか踏ん切りがつきません。

そうやって何とか自営業で粘っているうちに、仕事がまた入ってきたり、運も味方してくれたりして、現在は何とか安定しています。

「稼げれば何でもいい」と思えるようになるまで

「何とか安定している」と書きましたが、その中には自営業の収入だけではなく、外部からの収入が入るようになったことも大きいです。

というのも、夫は自営業の空いている時間にアルバイトをしています。

アルバイトに入る時間はほとんど決まっているため、毎月入ってくる収入もだいたい変わりません。自営業のように「今月は仕事が少ないから収入も少ない」ということがないので、これが思っていた以上に精神的な安心につながっています。

ただ、夫がアルバイトを始めるまでにも、なかなか踏ん切りがつきませんでした。

最初は私がアルバイトに入ろうかと思っていたのですが、夫のほうが時間的な余裕があったため、夫がアルバイトをすることになりました。

私たちは2人とも会社員として働いてきたので、この年になってアルバイトをすることには、正直かなり抵抗がありました。

また、常に人を募集している仕事というと、レジ打ちや飲食業などが多く、そういった仕事の経験が少なかった夫は、最初はかなり不安を感じていたようです。それでも、子どもが成長するにつれて、これからかかるお金のことを考えるようになりました。

自営業だけではなく、どこかから安定した収入が入ってくる。それだけで、収入に対する不安はかなり減ります。

そこで一大決心して、夫はアルバイトを始めることになりました。そして、実際に始めてみると、人間というのは慣れるものです。今では夫も仕事に対してそれほど違和感を持っていないようで、

「金が入るなら何でもいい」

と断言するほどになりました。昔だったら、こんなことを言うとは思っていなかったでしょう。でも、子どもがいて生活していくとなると、仕事に対するプライドよりも、毎月きちんとお金が入ってくることのほうが大切だと思うようになったのかもしれません。

子どもには自営業を勧めていません

これだけ長く自営業を続けてきて、仕事の実績もそれなりに積んできた私たちですが、それでも生活は結構スレスレです。何本か仕事の柱はありますが、1本でも崩れてしまったら、私もアルバイトをやる必要が出てくる可能性があります。場合によっては、自営業を副業にしてアルバイトをメインにする必要もあるでしょう。

私たちは自営業を始めてから、仕事がなくなっても何だかんだ次の仕事が見つかってきました。10年以上続けられたことを考えても、かなり運が良かったと思っています。

だからこそ、子どもたちには「自営業っていいぞ」とは言っていません。むしろ、自分たちのような仕事はやめておいたほうがいいと話しています。

もちろん、自営業そのものを否定しているわけではありません。もし自営業をやるなら、例えば英検1級を取って教員免許も取得するなど、「この技能があれば仕事を探せる」というものを持ってからにしたほうがいいと思っています。私立高校でも、塾でも、英会話教室でもいい。自分の技能を必要としてくれる場所がいくつもある状態なら、仕事が一つなくなったとしても、別のところを探せます。そのくらいの武器があって、それでも自営業をやりたいのであれば、これからの働き方として自営業を選ぶのもいいと思います。

ただ、それでも私は子どもたちには、一度は会社に所属して働くことをおすすめするつもりです。会社で学べることはかなり多いからです。社会の理不尽さや仕事の苦労を経験することもそうですが、会社の中で自分の居場所を作ったり、自分の考えで仕事を改善したりする経験も、自営業になってから役に立つと思っています。私自身、会社員時代に自分の居場所を作り、自分の考えで社内の改革などを進めてきました。その経験があったからこそ、お客さんとの関係を作ったり、新しい仕事を探したりするときにも「何とかできるだろう」という自信があります。自営業だけをやっていたら、こういう経験はなかなか積めなかったと思います。

だから、会社員と自営業のどちらがいいという話ではありません。私の場合は、会社員として働いた経験があったからこそ、今の自営業につながっていると思っています。自営業を続けるには、運だけでも、経験だけでも足りません。

運、経験、自制、アイディア、機転。

そういったものがいろいろ揃って、ようやく何とか生活できるのが自営業なのではないかと思っています。そして私たちの場合は、それを夫婦2人で補っています。夫が得意なことを私が補い、私が苦手なことを夫が補う。どちらか一人だったら、今と同じように自営業を続けられていたかは分かりません。結局のところ、私たちはいろいろな条件が重なって、何とか今までやってこられただけなのだと思います。

だからこそ、子どもたちには「自営業は自由でいいぞ」とは言えません。やりたいなら止めません。でも、その前に自分で食べていけるだけの武器と経験を身につけてからにしたほうがいい。それが10年以上自営業を続けてきた私たちから、子どもたちに伝えておきたいことです。

10年やってみて思う「自営業と子育て」

子育てという面だけを見れば、自宅で完結する自営業は最強です。学校や幼稚園などの対応は楽ですし、勉強も一緒に見られます。子どもとの会話も多く、距離も近いです。

今のところ家族仲も良好ですしね。子どもが小さい頃から、何かあればすぐ対応できる。学校から帰ってきたときには親が家にいる。この環境は、10年以上自営業を続けてきた今でも、本当に良かったと思っています。

しかし、生活面を考えると非常にリスキーです。いつ生活が駄目になってもおかしくありませんし、お金の心配は常にあります。先行きへの不安も、会社員より強いかもしれません。

私は夫がお金の管理をかなりしっかりしているため、子育て資金や年金、老後のことなども任せています。もし私が全部管理しなければならなかったら、途中で潰れていたかもしれません。

自営業は会社員とは違う部分で責任が大きくなります。自由に働ける反面、仕事を取るのも、収入を確保するのも、生活を管理するのも自分たち次第です。

特に子育て中に夫婦2人で自営業をするのであれば、どちらか一方だけではなく、夫婦2人で負担を担うくらいの覚悟は必要だと思います。夫婦2人とも自営業で、なおかつ子育て真っ最中という家庭はそれほど多くないと思います。

10年以上実際にやってみて、子育てとの相性が良かった部分も、仕事として厳しかった部分もいろいろありました。

今回はそんな我が家の実体験をまとめてみました。これから独立を考えている方や、子育てをしながら自営業を始めようと考えている方の参考になれば幸いです。

自己紹介
この記事を書いた人
ちいくぶ運営者・いちか

詳しいプロフィール

最終学歴は豪州国立大。2児の母。子どもに適切な教育をし、将来の選択肢を広げてほしいので、家庭学習できる教材選びに奮闘。通塾なし・自宅学習だけで学校の成績上位に入り、ある程度の学歴は付けてほしいのが本音。予算は子ども1人=月1~2万円。中受しない8割の一般家庭層向けに記事を発信。2026年時点では小学5年生の息子と小学3年生の娘を子育て中。

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