
我が家には小学5年生の息子と小学3年生の娘がいます。二人とも、スイミング・公文・塾・書道など、いわゆる一般的なイメージの習い事は一切やっていません。
では、何もやらせていないのかというと、そういうわけでもありません。2人とも進研ゼミはやっています。また、息子は小学5年生になってからオンライン英会話も始めました。
オンライン英会話については、もともと英検対策のために始めたものです。それが思っていたより良さそうだったので、そのまま続けています。そう考えると「習い事をしていない」という表現もちょっと違うのかもしれません。
我が家の場合、外に通ったり、先生に家まで来てもらったりするような習い事をしていない、というほうが正確です。もっと言えば、進研ゼミのような通信教育を除けば、基本的に外部の人に継続的に教えてもらう習い事をしていません。
……と言いつつ、オンライン英会話は毎回先生が変わるので、外部の人に教えてもらっているというより、毎回違う先生と10分ほど英語で話している、という感覚に近いのですが(笑)。
そんな我が家ですが、子どもたちに学校の様子を聞いてみると「習い事をやっていない子はほとんどいない」とのこと。
息子と娘の感覚では、クラスの9割くらいは何かしらの習い事をしているそうです。もちろん、これはあくまで小学5年生と小学3年生の子どもたちの感覚なので、「本当に9割いる」と断言できるような話ではありません。
ただ、クラス替えを何度か経験しても2人とも同じようなことを言っているので、少なくとも「習い事をしている子がかなり多い」という認識は、それほど大きく外れてはいないのだと思います。
そんな環境の中で、一般的に小学生がやっているような習い事をしていない我が家の子どもたちは、普段どんな生活をしているのか。そして、学校では習い事をしている子どもたちとどんな話をしているのか。
今回は、そんな我が家の習い事ゼロの小学5年生と小学3年生のリアルな様子を紹介してみようと思います。
必ずしも習い事を楽しんでやっているわけではない
塾や公文などのお勉強系の習い事は、親が勧めて始めるケースも多いでしょう。そのため、子どもが「ちょっと嫌だな」と思いながら通っていたとしても、それほど不思議ではありません。
では、スイミングやサッカーなどの運動系や、ピアノなどの楽器系はどうでしょうか。こちらは本人がやりたいから始めている子も多そうなので、楽しんでやっているのかなと思っていました。ところが、子どもたちに学校での話を聞いてみると、どうもそうでもないようです。
「このあとスイミングだ。嫌だなぁ」と言っている子どもたち
子どもたちに聞いてみると、学校ではスイミング・英会話・塾・公文といった習い事をやっている子が多いそうです。楽器系ではピアノをやっている子もいます。運動系ではサッカーをやっている男の子がそれなりに多く、野球はクラスに1人か2人くらいとのことでした。
実際に子どもたちから、みんな習い事についてどんな感じで言っているのか聞いてみると、こんなつぶやきをしている子どもは結構いるとのことでした。
「あー、このあとスイミングだ。めんどくさい。嫌だなぁ」
「6時間目のあとのスイミングとかきつすぎ」
「スイミングの先生が厳しいからやめたい」
「英語嫌だなぁ。行きたくない」
もちろん、これはあくまで我が家の子どもたちが学校で聞いてきた話なので、スイミングに通っている子どもたちの多くが嫌がっているという意味ではありません。楽しんで通っている子も当然いるでしょう。ただし、習い事をしている子がみんな「楽しいからやっている」というわけではないようです。
考えてみれば、これは当たり前なのかもしれません。
ちなみに私自身も、子どものころピアノを高校までやっていました。正直に言うと、かなり嫌でした。
自分から「ピアノをやりたい」と言って始めたわけではなく、親にやらされていたピアノです。それでも高校まで続けたのですが、今振り返ってみると、特別ピアノが好きだったから続けたわけではありません。辞めるきっかけもなく、そのまま惰性で続けていたような気がします。
そう考えると、今の小学生が「スイミング嫌だなぁ」と言いながらも通っているという話も、なんとなく分かる気がします。
塾の宿題を遊びに持ってくる小学生
息子の友達は学校の宿題や塾の予習を終わらせてから遊びに来ていました。そんな彼ですが、遊びに来るとき時々、塾の宿題を持ってきたそうです。
ある時、塾の宿題が終わらないから塾の宿題を息子が手伝ったことがあります。
「塾の宿題が終わらないから手伝って」
「終わるまで一緒に遊べない。だからお願い」
「俺は宿題に書くから、お前らは答えだけを教えて」
「筆跡でバレるから俺が書くんだよ」
と話していたそうです。息子も手伝いサクッと終わらして遊んだと言っていました。
塾に行っていないと揶揄される
息子は低学年のころから、友達に「塾に行っていない」と言われることを嫌がっていました。そのため、低学年のころは塾に行っている風に装っていたようです。
息子の話では、塾に行っている子同士で「塾に行っている奴は話が合う」「塾に行っているからえらい」といったような仲間意識が結構強かったとのこと。その中で塾に行っていないことを揶揄されることもあったようです。
今でもたまに言われることがあるらしく、あるとき「塾に行っている奴は賢くない。塾に行っていない俺のほうが頭いい。俺は絶対に塾に行かない」と怒っていました。
詳しい内容までは話してくれませんでしたが、息子自身は塾に行きたくないと思っている一方で、塾に行っている子どもたちに対して、少し羨ましいような気持ちもあるのかもしれません。
「絶対に塾には行かない」と言いながら、塾に行っていないことを周りから言われるのは嫌。なんとも複雑な感情を持っているようです。
我が家の放課後は、とにかく時間がある

我が家の放課後は、外で習い事をしている家庭に比べると比較的時間にゆとりがあります。
さらに両親ともフリーランスのため、生活リズムも早めです。我が家の6時間目まで授業があった日の平日スケジュールを紹介します。
小学5年生の息子の平日のスケジュール| 時間 | 予定 |
|---|---|
| 15:30 | 帰宅 |
| 15:30~15:55 | 宿題・おやつ |
| 15:55~16:15 | 勉強 |
| 16:15~16:30 | 自由時間 |
| 16:30~16:45 | オンライン英会話 |
| 16:45~17:00 | 自由時間 |
| 17:00~17:30 | 夕食 |
| 17:30~20:00 | 自由時間・入浴 |
| 20:00 | 就寝 |
| 時間 | 予定 |
|---|---|
| 15:30 | 帰宅 |
| 15:30~15:55 | 宿題・おやつ |
| 15:55~16:10 | 勉強 |
| 16:10~16:15 | 英単語の勉強 |
| 16:15~17:00 | 自由時間 |
| 17:00~17:30 | 夕食 |
| 17:30~19:00 | 自由時間・入浴 |
| 19:00 | 就寝 |
勉強については進研ゼミがメイン。終わったら市販のワークを使っています。こうして見ると、帰宅してからやることをやっても、大体2時間くらいは自由時間を確保できます。
息子は本を読んだり、ゲームをやったり、AIで遊んだりと自由を満喫しています。
娘も動画を見たり、こちらに絡んできたり、うろうろしていたりと暇を持て余しています(笑)。娘の場合は、気分によっては掃除をしたり、洗濯物を畳んだり、料理の手伝いをしてくれることもあります。
勉強や宿題など、やることをやって学校の準備もしっかりやったら、自由な時間があったほうがいいと思っています。
大人でも仕事が終わったらゆっくりしたくなるのと同じで、子どもにもゆっくり自由に過ごす時間があってもいいと思っているんですよね。
そのため、時間のかかる外の習い事は積極的にさせていません。もちろん、本人たちが「どうしてもやりたい」と言ったら検討はします。
ただ、今のところは本人たちも外の習い事をやる気は一切ないようです。
私たち夫婦は、子どもの頃かなり習い事をしていた
私たち夫婦は、小学生のころはそれなりに習い事をしていました。私はピアノとスイミングを週1回ずつやっていました。
週2回と聞くと少なく感じるかもしれませんが、ピアノはかなり本気でやらされていて、先生も厳しかったため毎日の自主練習が欠かせませんでした。
ピアノに触れない日があると指が動かなくなるので、強制的に練習していた面もありますね。
一方、夫はスイミングのみ。ただし選手コースだったため、週6回練習に行っていたそうです。
練習もかなり厳しく、怒られながらやっていたとのことでした。そんな夫の小学生時代のスケジュールを簡単に紹介します。
15:30 帰宅
16:00 スイミングのバスに乗る
19:30 帰宅
21:00までに夕食・風呂・次の日の準備・宿題を終わらせる
22:00 就寝
我が家の子どもたちと比較すると、かなり慌ただしいですね。夫も「なんか泳いでいた記憶しかない」と言っていたほどで、自由時間はさほどなかったようです。
もちろん、これはあくまで私たち夫婦の子どものころの話です。昔の子どもがみんなこんな生活をしていたというわけではありません。私たちの場合は、親が習い事をやらせていたこともあり、こんな感じの生活になっていました。
習い事をしていないことによるメリット・デメリット

外に通う習い事を一切やっていない我が家の子どもたち。
一方、私たち夫婦は子どものころ、外の習い事をかなりやっていました。
そんな二つの異なる生活を経験してきたので、ここでは私たちが体感した「習い事をしていないことのメリット・デメリット」をまとめてみます。
習い事をしていないことによるメリット

- 時間にものすごくゆとりが生まれる
- 気持ちに余裕ができる
- 家族の会話が増える場合がある
- お金がそこまでかからないので将来の教育資金に回せる
- 道具などが増えないため管理がまだ楽
何度も書いていますが、時間のゆとりはものすごく生まれます。子どもは暇な時間が増えるため、やりたいことをやったり、疲れていたらボーっとしたりする時間もあります。2人を見ていると、時間に余裕があるなと感じます。
また、子どもの性格の可能性もありますが、イライラしていることが非常に少ないです。
家族の会話については、私たちはフリーランスで家にいる時間が長いため、自然と増えています。ただ、共働きで子どもが家でずっとゲームをしているという家庭も見たことがあるので、これは「習い事をしていないから必ず家族の会話が増える」というわけではなく、家庭によるのかなと思います。
お金については、間違いなく安いです。我が家は進研ゼミとオンライン英会話をやっていますが、それがなければ、もっと余裕はあっただろうなと思います。
それでも外で習い事をやっていたら、道具、教材、交通費、大会費用など、月謝以外にかかるお金も結構あります。そして、月謝もオンライン系より高いことが多いですよね。道具の管理についても、私は子どものころかなり面倒だった記憶があります。習い事の道具まで管理する必要がなく、基本的に学校関係のものだけを管理すればいいので、物が少ないという意味でも楽だと感じています。
習い事をしていないことによるデメリット
- 周りとの違いに悩むこともある
- 「これが得意」という自信を持つきっかけが少ない
- 体を鍛えるきっかけがない
- 夏休みなど長期休みはずっと子どもが家にいるので親は休まらない
- 暇を持て余すことがある
周りとの違いや「これが得意」という自信については、子どもによって違うと思います。何も得意なことがないと感じれば、ひねくれてしまう可能性もあるでしょう。
息子の場合は「勉強が得意」という自信があるため、今のところ特に問題はありません。ちなみに娘に、周りの目や自分の得意なことについて聞いてみたところ「悩みない」と簡潔に返事が返ってきました。
さらに娘いわく「周りの目が気になるタイプならそうかもしれないけど、私は気にしないから」とのことです。こういうところは本当に子どもの性格によるのでしょうね。
体を鍛えるきっかけがないためか、我が家の子どもたちは体育があまり好きではありません。2人とも特に気にしてはいませんが、外でスポーツをしている子どもたちと比べると、運動する機会は少ないと思います。
よく言われる「外の友達を作るきっかけがない」というデメリットについては、私たちの場合はあまり当てはまりません。
私は習い事をやっていましたが、習い事を通じてできた友達で、今でも付き合いがある人は特にいません。
それどころか、私の場合は習い事を通した人間関係のトラブルのほうが多かったです。夫は友達や先輩との付き合いが結構あり、それなりに楽しくやっていたそうです。ただし、未成年のころにお酒を勧められたりすることも多かったようで、嫌なことも結構あったとのこと。
そして社会人になってからは、そのころの友達とは一切付き合いがなくなりました。そのため夫自身も、「別にいなくてもよかった友達だった」と言っています。
もちろん、習い事を通してできた友達が心のよりどころになったり、大人になっても付き合いが続いたりする人もいるでしょう。
私たちの場合は、友達ができたことによるメリットよりも、それ以上に人間関係のトラブルが多かった。そのため「外の友達を作るきっかけがない」というのは、我が家にとっては習い事をしていないことのデメリットには入れませんでした。
「我慢や努力といった経験を積めない」という話についても、私はあまり当てはまらないと思っています。
少なくとも私たちは、習い事をやっていたことによって我慢や努力が身につき、それが仕事や私生活に生かされたという経験はありませんでした。もちろん、習い事を通して努力することを覚えたり、忍耐力が身についたりする子どももいるでしょうが、私たちの場合はそうではなかったということです。
あくまでも私たち家族の経験からまとめたメリット・デメリットなので、一般的に言われている内容とは結構違うと思います。
この生活は我が家には合っている

我が家は「絶対に外の習い事はやらせない!」といった強い信念があるわけではありません。ただし、積極的にやらせたいとも思っていません。
本人が「どうしてもやりたい」と言うのであれば、もちろんやることには賛成です。
私たち自身が子どものころ、あまりやりたくない習い事を惰性で続けていた経験があるので、本人が特にやりたいわけでもないのに続けさせることには、あまり良い経験がありません。
自分たちは子ども時代に自由な時間や気持ちのゆとりがあまりなかったため、子どもにはそういう経験をできるだけさせたくない、という気持ちもあります。
ただし、勉強面については別です。
勉強で劣等感を持ってしまうと学校生活がつらくなる可能性もあるので、本人に合わせた進度と内容で勉強はさせています。
今は私たちが子どものころと違って、オンラインで勉強できる教材やツールもたくさんあります。
親がしっかり管理して、分からないところを一緒に確認したり、必要に応じてAIなども使ったりすれば、我が家の場合は塾や家庭教師に近いような勉強もできると感じています。現状では、今の生活は子どもだけでなく、大人にとってもかなり合っていると実感しています。
これから子どもたちが成長して中学生になったら、生活は変わるかもしれません。「やっぱり塾に行きたい」と言い出す可能性もあります。そのときは、その時点で本人に合ったものを考えればいいと思っています。
そのため、今は外部の習い事を積極的にさせてはいませんが、将来選択肢として考えられるように、外の習い事についての情報にはアンテナだけは張っておくようにしています。
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