このブログでは「小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本」をレビューします。
小学生の算数家庭学習をする中、子どもに解き方を教えてほしいと言われても説明できないことはありませんか。小学算数の解説に困っているという保護者におすすめなのが「小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本」です。
教科書の内容はもちろん、学校では教えてくれない発展的な問題や、計算の裏ワザなどを加えた全189項目を掲載。近年話題になった19×19が暗算で解ける裏技も。
小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本の内容・特徴
「小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本」は、小学校の算数の教科書レベル+αをやさしく解説している本です。装飾は少なく、漢字にはふりがなが振られていないことから、本書の対象年齢は小学校高学年以上を想定しているのだと思います。
以下の7つが強みだそうです。
- 「教えるときのポイント」を全189項目に掲載
- 子どもにとって一番わかりやすい「解きかた」を紹介
- 親子の学習の心強い味方
- 用語の意味を大切にし、巻末に「意味つき索引」も
- 小学校の教科書レベルはもちろん、さらに応用問題も
- 2020年度からの新学習指導要領に対応
- 小学1年生で習う「たし算、引き算」から掲載
学校で習うであろう小学校算数の単元は網羅しています。また、辞書のように分厚くはない本(全224ページ)ですので、持ち運びしやすいのも嬉しいですね。
小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本の良いところ
小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本を実際に使ってみてよかったのは、以下の3点です。
- 小学1年生の内容から掲載
- 教える時のポイントも掲載
- わかりやすいレイアウト構成
小学算数の参考書といえば受験研究社「自由自在の算数」や学研プラス「?に答える! 小学算数 改訂版 (小学パーフェクトコース) 」も有名ですが、いずれも1冊で全学年の単元を網羅しているわけではないため、揃えるのが少し面倒。しかし、小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本であれば、本の名称通り「1冊」買えばいいのでコスパも良いですね。
教える時のポイントが明確です。だらだらと長い文章ではないので読みやすく、いざ子どもにどうやって教えようかと思った時にサッとチェックできるのが利点。
ごちゃついたレイアウトでもなく、カラフルではない(おそらく4色印刷)ので、目がチカチカしません。本書を利用するのは主に保護者想定と思いますので、妙な装飾がない方が見やすいと感じる人が多いかも。
小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本のいまいちなところ
- ふりがながないので低学年や中学年の参考書としては使えない
- 机の上で開きたいページが開けない
上でも書いていますが、本書のターゲット層は大人・保護者。したがって文章にはふりがなが振っていません。常用漢字を習っていない低学年や中学年とシェアしながら読めないのが残念ですね。
小学算数をさっと復習しておきたい中学生にはちょうどいいかも!
ハンディサイズで持ち運びしやすいものの、本の紙が厚めなのでページがキレイに開けません。机に置いて使いたい時には不便ですね。常にしおりか何かで該当ページをキープしないといけないので地味に面倒。
小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本で19×19が暗算で解ける裏技も掲載
一時期話題になっていた「小学生がたった1日で19×19でかんぺきに暗算できる本」。
「小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本」では19×19を暗算で解ける方法も掲載されています。それもそのはず、どちらの本も同じ著者ですものね……。
上記の「小学生がたった1日で19×19でかんぺきに暗算できる本」が流行る前に「小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本」で暗算方法を知っていたので得した気分でした。
このほかにも裏ワザ的な計算方法もサラッと紹介されています。基礎的な計算を習得した後に、こんな裏ワザ計算方法もあると教えてみるのも良いですね。
小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本の感想レビュー
実際に「小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本」を活用している際の感想レビューをお伝えします。
結論から言えば、小学1年生の時点から「役に立った」と感じています。なぜなら、私が小学生だった時代に習わなかった「さくらんぼ計算」の解きかたが掲載されていたからです。※さくらんぼ計算が導入されたのは2002年頃と言われています
本書を通じてしっかりとさくらんぼ計算を理解できました。なにを足したら10になるのか、引いたら10になるのか、九九のように暗記する勢いで覚えた方がスムーズ、といった文言を読み「だから小学1年生算数の1学期でXの合成」をたくさん取り組むのかと理解。
そして、覚えていてもあいまいで定かではない(筆算の繰り上がり繰り下がりした時の数字の書き方)項目も、さっとチェックできて便利。ハンディサイズなので取り出しやすいですし、リビングに一冊置いていて重宝しています。
小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本・利用者の口コミまとめ
高校数学をなんとしてもモノにしたく、基礎へ遡ることにしました。確率も二次関数も小学生のときに触ってたんですね。旅人算では新幹線がトンネルを通る絵に対してハイ解いてハイ不正解アウト、式はこれが正解ととりつく島がなかった記憶がありますが、理論を説明されれば呆気ないです。一日中やれば2日程度で終わります。
引用:Amazonカスタマーレビュー
とても分かりやすく子供達に教えるのに助かります。
引用:Amazonカスタマーレビュー
基礎的な事から応用まで網羅されており、私はこちらの参考書と姉妹本の問題集で勉強しました。なぜその公式が成り立つのかという事を丁寧に解説してくれており、算数の参考書はこれ一冊で十分だと思います。また、徹底的にこちらの本と問題集をセットでやり通したところ、某算数の試験で満点を取る事が出来ました。実戦でも非常に役に立つ良書だと思います。
引用:Amazonカスタマーレビュー
子どもに教える想定の本とは思いますが、実際には中学生・高校生・大人といった方のさかのぼり学習にも使えると評判です。
また、レビューに「問題集」といった文言がありますが、おそらく「【改訂版】小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる問題集」のことと思われます。より小学算数を理解したい方は問題集と合わせて学習すると効果的です。
小学算数の解きかたが1冊でしっかりわかる本がおすすめな人・家庭
- 小学算数を復習したい中学生以上
- 小学生の子どもに小学算数を教えたいご家庭の保護者
- 小学算数の学び直しをしたい大人
本書はふりがな非対応のため、常用漢字が完ぺきではない小学生が使うのにはやや難があります。対象としては常用漢字が読める人という点だけは注意を。余計な文言や装飾がほとんどないため、効率的に小学算数の内容をチェックすることができます。
家庭学習や学び直しにあると便利な一冊です。「【改訂版】小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる問題集」ともに活用するのもおすすめ。