このブログでは「クリア数図カード」を足し算引き算が苦手な娘に使用したレビューをお伝えします。
繰り上がりのある足し算や繰り下がりのある引き算が苦手な子は、そもそも10までの足し算引き算で引っかかている傾向があります。「クリア数図カード」は、カードを並べたり重ねたりする操作を通して体感的に捉えることができるようになる画期的な半具体物。計算に対する理解を確実なものにすると評判です。
100玉そろばんやブロックのように場所を取らないのも利点です。そして安価!幼児や小学1年生の段階から「クリア数図カード」を活用すれば計算苦手・指計算が卒業できるかもしれません。
クリア数図カードがすごい!幼児や小学1年生でも扱える
足し算引き算お助けカード「クリア数図カード」は、足し算・引き算に苦戦している幼児や小学1年生、あるいは小学2年生以降の子どもに算数における計算能力育成にぴったりの教具です。
筑波大学附属小学校全国算数授業研究会会長 山本良和先生推薦品です。繰り上がり・繰り下がり、さくらんぼ計算も視覚から理屈を理解するのに役立ちます。
カードは子どもの手くらいのサイズですので、100玉そろばんやさんすうブロックのように場所を取りません。スペースが限られている場所で勉強をしている家庭はもちろんのこと、学校の教育現場でも活躍しそうですね。
「クリア数図カード」は1セット700円(税込)前後とお手頃価格。私はAmazonで販売されているものを買いました。万が一子どもとの相性がイマイチでも諦めがつく値段なのも個人的には嬉しいポイントです。
クリア数図カード同士を重ねると、重なり合った色が変わり数字の構成が視覚的にも理解しやすいですね。文面だけではピンとこないと思いますが、実物で確認するとよくできていてなと関心してしまいます。また、肝心の子どもからも一目で数字の増減がわかるのがいいですね。
クリア数図カードの取り扱いに難しさも特にないため、幼児からでも活用できると思います。
クリア数図カードの使い方は色々あります。代表的な使い方をまとめます。
クリア数図カードの使い方①数を学ぶ
足し算・引き算の前段階に身に着けておきたい「数量感覚」。クリア数図カードでも「数を学ぶ」ことができます。足し算・引き算が苦手な小学生はもちろんのこと、まだ足し算・引き算の意味合いがわからない幼児にもおすすめの使い方です。
- カードの数を数える
- カルタとして遊ぶ
- 並べ替えて遊ぶ
- 大きさを考えてカードを並べる
指導者や保護者がヒントを出しながら、取り組んでみましょう。1桁の足し算・引き算が苦手であれば「数量感覚」から取り組むと計算がスムーズになるきっかけとなるかもしれません。
クリア数図カードは幼いビジュアルではありませんので、計算につまずいてしまった小学生(特に小学1年生以上)であっても本人のプライドを傷つけることなく「計算学習」として取り組みやすいのは利点と言えます!
クリア数図カードの使い方②足し算・繰り上がり・さくらんぼ計算
クリア数図カードは、足し算(繰り上がり含む)や足し算のさくらんぼ計算の理解にも活用できます。
小学1年生算数の難関とも言われている「さくらんぼ計算」も、クリア数図カードを使うと理解が幾分かスムーズ進みます。「なぜ10のまとまりを作るとよいのか」「なぜ10のまとまりと残りの数字を足すと計算の答えが出るのか」ビジュアル的に納得しやすくなるのではないでしょうか。
クリア数図カードの使い方③引き算・繰り下がり・さくらんぼ計算
クリア数図カードは、引き算(繰り下がり含む)や引き算のさくらんぼ計算の理解にも活用できます。
さくらんぼ計算を習っていない保護者世代にとって、さくらんぼ計算を子どもに説明・解説するのは難解です。クリア数図カードを使えば、視覚的に納得がいくようにもなり、家庭学習の負担が少々減ります。
クリア数図カードを1桁の足し算引き算が苦手な娘に使った感想
クリア数図カードを1桁の足し算・引き算、5の合成、10の合成に苦戦していた娘に使った感想をお伝えします。娘は当時年長で、クリア数図カードを使う前、小学1年生の準備として徐々に1桁の足し算・引き算、5の合成、10の合成を家庭学習をしています。正答率は5~6割ほどで、ふんわりとしかわかっていないのではないかという状態。
「クリア数図カードの使い方①数を学ぶ」でも書きましたが、まずはカードをバラバラに並べて「これは何個でしょう」ゲームを1週間毎日5分ほど取り組みました。ビジュアル的に「まるの下が全部あいているものは5」「まるが全部うまっているのは10」のように丸暗記したのか、瞬時に答えが出てくるように。
数の合成分解の活用教材をダウンロードし、クリア数図カードで確認しながら、プリントを1枚(もしくは半分ずつ)取り組みました。これも1週間ほど経つとクリア数図カードなしでも9割正解できるように。
上記の学習を経て、1桁の足し算・引き算に戻ったところ、以前よりもスピーディかつ正答率も9割以上に。100点も取れるようになり、本人に自信がついたようです。
1桁の足し算・引き算を毎日無料プリント1枚(1枚当たりだいたい20~30問)、1ヶ月ほど取り組んだのち、クリア数図カードを活用してさくらんぼ計算に入りました。繰り上がりのさくらんぼ計算はすぐに取得。繰り下がりのさくらんぼ計算はやや時間がかかったものの、数日後にはなんとかひとりで繰り下がりのさくらんぼ計算も解けるように。
我が家では100玉そろばんやさんすうブロック、そろばんなどは活用せず、クリア数図カードのみで「5の合成・10の合成・1桁の足し算引き算・繰り上がり繰り下がりのさくらんぼ計算」を小学校入学前までで仕上がりました。年長なのである程度時間がかかっていますが、小学1年生以上であれば、もっとスムーズに取り組めると思います。
我が家としてはクリア数図カードがうまく活用できましたので、購入してよかったと感じています。省スペースで学習できるのも◎。
クリア数図カードの良いところ・イマイチなところ
- カードがかさばらないので場所を取らない
- 手ごろなお値段で導入しやすい(1セット700円前後)
- 視覚的に足し引きの仕組みがわかりやすい
- シンプルな見た目で子どものプライドを傷つけない
- 演習できる活用教材(Excel)が無料で手に入る
実際にクリア数図カードを活用していてよかった思える点はたくさんあります。個人的には「シンプルな見た目で子どものプライドを傷つけない」のも嬉しいポイント。数の合成や1桁の足し引きがわかりやすく書かれている教材を探すと、かわいいキャラクターが描かれていてとても幼いデザインが多く、子どもによってはプライドが傷つけられてしまい、ますます計算嫌いになってしまうかもしれません。そんな心配が一切ないクリア数図カードは保護者目線でも素晴らしい教具といえます。
また、クリア数図カードの公式サイトへ行くと、上の画像のようなクリア数図カードを使った演習ができる活用教材(Excel)が無料でダウンロードできます。我が家もがっつり活用しました。
- 同じ数字を使う計算への活用が面倒
クリア数図カードでは「5+5」「5-5」など、同じ数字を使う計算への活用が少々面倒。カードは0~10まで各1枚しか入っていないため、カードが足りません。
同じ数字を使う計算では、クリア数図カードに付属している台紙を取り出して計算することになります。少し面倒です。ただし、クリア数図カードのイマイチな点はこれくらいしかないので総合的には買ってよかったと感じています。
クリア数図カードを使った人の口コミ
実際にクリア数図カードを使った人の口コミをまとめています。
娘の繰り上がりの足し算の学習のために購入しました。
口コミ引用:Amazonカスタマーレビュー
カードを使うと、9+1、9+2、9+3とすばやく説明できるので、娘も繰り上がりの足し算をすぐに理解できるようになりました。カードがカラフルでかわいいので、娘もとても気に入り、足し算の勉強をしたがり、楽しく勉強していました。
繰り上がりの足し算の教材は、これまで私が探したところ良いものが見当たりませんでしたので、クリア数図カードを見つけたとき、とても嬉しかったです。繰り上がりの足し算以外にも数の概念を理解する、1+2など足し算を理解するのにもとても役立ちます。
1年生の算数の時間に活用しています。シートが透明なので、重ねたりひっくり返したりして、自分で調整しながら体験的に理解できるところが画期的です。子ども達もよさに気付き、楽しんで学習しています。ゲームをしながら力をつけられるところも魅力的です。指を使って足し算引き算をしているお子さんをお持ちのご家庭にもオススメです。ぜひ一度、本物に触れてみてください。
口コミ引用:Amazonカスタマーレビュー
もう少し引き算がしたい。算数が好きになったよ。(小学2年生女子)
口コミ引用:ダイワ新田教材:クリア数図カード公式サイト
口コミを調査する限り、家庭や塾、教育現場でクリア数図カードが活用されているようですね。
クリア数図カードがおすすめなご家庭
- 5や10の合成につまずいている
- 1桁の足し算引き算につまずいている
- 繰り上がり・繰り下がりの仕組みが理解できない
- 安価な計算お助けグッズを探している