
このブログでは、韓国の英語教材e-future「My First Reading」をレビューします。
e-future「My First Reading」は、CEFR(セファール)Pre-A1(つまり英検5級よりも簡単)レベルの英文読解に取り組みたい小学生や中学1年生におすすめです。また、国産の中学生向けの英文読解ドリルの文章が難しすぎると感じる英語苦手な中学生にもぴったり。
日本ではまったく有名ではないドリルですが、小学英語から中学英語の切り替わりにつまずいてしまったすべての中学生にもおすすめしたいです!たぶん日本のブログでは誰もレビューしていませんので、当ブログでぜひとも参考にしてみてください。
e-future My First Readingは全部で3冊

e-future My First Readingは全部で3冊あります。ただし、3冊を通してあまりレベル差はありませんので、時間がなければ1冊取り組むだけでも良いと思います。
時間がある場合は3冊すべて取り組んで、英文読解に慣れさせるのもおすすめ。いずれにしても、国産のドリルと比べてお値段高めですので、まずは1冊買って自分(もしくは子どもに)に合うかどうか判断を。
e-future My First Readingの難易度

e-future My First Readingのレベルは、CEFR(セファール)Pre-A1(=英検5級よりも簡単)レベルです。

各ユニットの総単語数は30~40程度と短文ですので、中学1年生の英語の教科書よりもラクに読めます。また、使用されている英単語やフレーズは教科書準拠ではないものの、中学1~2年の英語の時間で習うようなおなじみの英語が大多数で読みやすいですよ。もしMy First Reading内で知らない英単語が出てきたら、中学校の英語対策としても覚えておいた方が良いですね。
e-future My First Readingの内容

e-future My First Readingは「Student Book」にとじ込みでドリルとフラッシュカードが付いてきます。 購入箇所によりますが、楽天市場では1冊3000円前後で販売。

「Student Book」は1冊あたり16ユニット(=16回)の英文があります。

最初の見開きに英文。

次の見開きのページで英文を理解したかのチェック問題があります。問題文も含めてすべて英語で書かれていますが、難しい単語は用いていないため、あまりストレスは感じません。

「Student Book」の綴じこみで「Workbook(ドリル)」もあります。

前述の「Student Book」内のチェック問題に似ていますが、より理解を深めるためにもWorkbookを取り組んだ方がいいですね。フラッシュカードも付いてきますので、状況に応じて使用してみるといいかも。
e-future My First Readingの良いところ・イマイチなところ
まずは、e-future My First Readingの良いところについて触れていきたいと思います。

良いところなのは、英語初学者向けの英文読解にちょうどいいという点。国内でも中学生向けの英文読解ドリルは多数ありますが、いきなり英検5級以上の知識がないとキツイですよね。e-future My First Readingのように簡単な英文読解に慣れ親しむようなドリルは現状としてはありませんので「もっと簡単な英文読解にたくさん取り組んで、ステップアップしたいのに!」と感じている小学生や中学生には痛烈におすすめしたいシリーズです。

英検5級レベルの国内英文読解ドリルといえば、旺文社「小学生のための英語練習帳5 文章の読解」もあります。でもこの1冊だけでは演習不足ですね……。
なお、音声は本書についているMP3 CDもしくはe-futureのサイトから聴けます。音声ありですので、発音チェックもできていいですよね。
イマイチな点としては、解答がないということ。実際にはあるのですが、e-futureサイトの会員登録しないとダウンロードできません。サイトが韓国語もしくは英語なのでやや煩雑でアクセスしにくいのがよろしくないですね。とはいえ、e-future My First Readingはとても簡単なレベルの英語ですので、中学で英語教育を受けた大人であれば、解答なしでも丸付けはできると思います。

e-futureのサイトを日本語翻訳(スマホであればアプリ、PCであれば拡張機能などで)すれば、比較的簡単に会員登録(無料)できます。どうしても解答が欲しい場合は、e-futureサイトで会員登録してください。

1回取り組んだだけでは、あんまり理解できていないみたい……といった時に役立つワークシートも無料でダウンロードできます!
e-future My First Readingをおすすめしたい小学生や中学生
- 英検5級レベルには達していない英語初学者の小学生や中学生
- 中学英語についていけない中学1年生
- 簡単な英文読解に挑戦したい小学生や中学1年生
【補足(長文語り注意)】我が家でのe-future My First Readingを使った学習方法(小学生)
参考までに、我が家でのe-future My First Readingを使った学習方法に触れていきたいと思います。
当時、子どもは小学2年生で英語はトド英語で半年ほど触れたのみ。アルファベットの読み書きはできる。とても簡単な英文なら読める。英文法の理解は中学1年生前半程度……といったところでした。

トド英語は小学生にとてもおすすめの英語学習アプリです!トド英語のワークシートと共に英語に触れておくと英語の基礎の基礎くらいはなんとかつきますよ。
【e-future My First Readingの進め方(ゆっくり進度でもOKな小学生)】
- 基本的には1つのユニットを1週間かけて家庭学習
- 毎晩、ユニット内の英文を読む(初回はe-future社提供の音声を聴く)
- 初回は英文(全文)の和訳をする(最初は自分と一緒に)
- 週末にユニット内で書けない英単語をテスト
- 週末にユニット内の問題を解く(StudentbookとWorkbook)
大体1年かけてe-future My First Reading3冊分を終えました。ややスパルタな気がしますが、国語が普通~得意な小学生であれば対応できると思います。英文の内容も簡単ですので、背伸びせずとも取り組めます。英語の勉強時間は1日30分前後です。英語塾には通っていません。家庭学習だけです。我が家は他教科を犠牲にしてまで英語に取り組みたい!といったような熱量はなく、かけ流しもゼロ。
英文の音読は毎晩付き合いました。まず、私が英文を読み、子どもが続いて読んでいく、といった方式でした。半年経つ頃には自力で読めるようになり、私は子どもの音読を聴くだけに。英文の和訳についても、半年経つ頃には自力でできるようになりました。

子どもが小学校低学年だったからか、和訳をさせているうちに、あまり得意ではなかった「作文」が上手になりました。和訳の際に、平叙文では主語が最初で、これが動詞でこれは形容詞……などと教えているうちに、「国語」の文法や語彙、品詞などの理解が深まりました。一石二鳥です。

英単語は毎日書いて練習させました。週末は英単語テスト。間違えた英単語は翌週に再テスト。漢字練習をこなせる小学生なら普通にできます。日本の小学英語では「英語の書き」をしないようですが、それでは中学生になったときに詰みます。なので、小学生のうちから英単語だけでも「書く」練習はしておいた方が良いですね。
本人が小学生のため、わかりやすい指標がありませんが、e-future My First Reading1開始から約2年後には英検5級に1問間違いのみで高得点合格、中学英語レベルであれば初見でも大体英文が読めて内容も理解できる、英文法は国産の中3英語~高校受験レベルの問題にも取り組めるようになり、リスニングとしては基礎英語1のスピードにもついていけますし、基礎英語1のドリル内の書き問題はほぼほぼ正解、といったような目まぐるしい成長を見せています。
長々と書きましたが、英語初学者の時期にe-future My First Readingに取り組んで大正解でした。英語塾にもいかず、おうち英語もせず、他教科を犠牲にすることもなく、約2年で上記の成果が出ていますので大成功ではないでしょうか。
1日30分くらい子どもの英語学習につきあえるご家庭は「e-future My First Reading」を検討してみてください。ついでに、英単語の練習や英文の和訳もさせてみてください。小学生であれば国語力向上にもつながるかもしれません。英語の勉強しつつ、国語の勉強にもなります。

日本ではまったく知られていないe-futureの英語教材……。多くの人に知ってもらいたい!e-futureの文法やリスニング教材などもおすすめですし、もう誰でもいいからどんどん広めてほしい。っていうか日本の出版社はもっと頑張って……!以上です。