このブログでは「グレードアップ問題集小学2年国語 読解」に取り組んだ感想をお伝えします。
Z会グレードアップ問題集は「中学受験も視野に入れた教科書+α」の問題集です。ハイレベルな教材を求めるご家庭にぴったり。我が家は中学受験しないものの、国語得意な息子のために教科書レベルよりも上の教材を求めて手にしています。
結論としては「本当に教科書+αだが、ハイレベルではない」問題集です。使用した感想も含め、Z会グレードアップ問題集国語 読解は「買い」なのか考察します。
Z会グレードアップ問題集国語は「読解」「漢字・言葉」の2種類存在する
Z会グレードアップ問題集国語では「読解」「漢字・言葉」の2種類が存在します(小学1~4年生)。小学5年生からは「国語」1冊に統一(読解も収録)されています。
今回は「グレードアップ問題集小学2年国語 読解」を考察。
全93ページ。解答は別冊。見開き1ページ分が「1回分」で、第42回まで。読解の題材は、物語や説明文、詩などがバランスよくちりばめられています。教科書準拠ワークではないため、どこの回から取り組んでも支障はありません。
ただし、第41・42回のみやや長めの文章読解になっていますので、時間がある時に取り組んだ方が良さそう。
Z会グレードアップ問題集2年生国語読解はハイレベルではない?難易度を考察
Z会グレードアップ問題集2年生国語読解についてのレベル考察です。
文章量は基本的に見開き1回分におさまっており、小学2年生としては、決して多くはありません(第41回・42回をのぞく)。そして、全体的に文章の内容は難しくなく、とっつきやすい印象を受けます。設問自体も「内容を抜きだす」「内容を要約して答える」「どの選択肢が正しいか」といったものが多く、そこまでひねってはいません。
ただし、一般的な公立小・小2の国語ではさらっとふれる程度の「俳句」がテーマの回があります。一応俳句についての説明がありますが、突然俳句が出てきても子どもによってはピンとこない可能性も。
え、Z会なのに教科書レベルと変わらないの……?
個人的にはZ会の読解は、教科書レベルのドリルとしておなじみの「毎日のドリル 小学2年 もっと文章読解」と大差はない気がします。ただし「毎日のドリル 小学2年 もっと文章読解」は、「毎日のドリル 小学2年 文章読解」を解き終えた子向け(学研公式サイトでは「やさしい・基礎」のドリルとして分類されています)ですので、教科書レベルのドリルとはいえ「教科書レベルのドリルのステップアップ」版。
ちなみに「毎日のドリル 小学2年 文章読解」は上記のようなレベル。教科書レベルのドリルよりは、Z会グレードアップ問題集2年生国語読解の方が難易度があります。
一方、ここで受験研究社「標準問題集 小学2年 読解力」をみてみましょう。よくみていただくとわかりますが、設問が難しめ。そのまま書き出すような設問はほとんどなく、しっかりと内容を把握し察しないと解けない難問もあります。
つまり「Z会グレードアップ問題集2年生国語読解」は、教科書レベルのドリルのステップアップ版程度の難易度であり、ハイレベルとは言い難い1冊と言えます。
Z会グレードアップ問題集2年生国語読解VSハイレベ100小学2年読解力:どちらが難しい?
「グレードアップ問題集小学2年国語 読解」と「ハイレベ100小学2年読解力」は、しばしば比べられることのある読解ドリルです。両者ともに「教科書レベル以上、中学受験生向けのハイレベルなドリル以下」。
両者の中身を見比べてみたところ、似たような難易度です。本文をしっかりと読んでいれば解けます。頭をひねってもわからない、難しい、と悩むことはない、教科書レベル以上、中学受験生向けのハイレベル以下の絶妙な難易度。中学受験を目指していなくても取り組んで損はありません。
ただし、ハイレベ100小学2年読解の方が、読解100回分(グレードアップ問題集読解は42回分)と圧倒的なボリューム感。読解をたくさん取り組みたいようであれば、ハイレベ100小学2年読解がおすすめです。
Z会グレードアップ問題集国語読解の使い方(取り組み時期について)
「グレードアップ問題集小学2年国語 読解」のおすすめ取り組み時期は、子どもの習熟具合により異なります。
Amazonのレビューを見る限り、小学2年生(つまり該当学年通り)に取り組んでいる小学生が多いようです。
先取り学習・予習で取り組むならば1年生の漢字が読めるようになってから
小学1年生で習う漢字にはふりがなが振られていません。少なくとも小学1年生の漢字がすべて読めるようになってから取り組んだ方が、スムーズです。
基本的に文章は、ドリル該当学年の1学年下でも理解できそうな内容です。
先取り学習なしのご家庭は教科書レベルのドリルを終えてから
「グレードアップ問題集小学2年国語 読解」は、いわゆるハイレベルな読解ドリルと比べると、文章および設問が単純で解きやすいですが、教科書レベルの読解ドリルをしっかりと解けるようになった小学生にちょうどいい難易度です。
基礎は大切。教科書レベルの読解ドリル1冊を挟んでから取り組みましょう。
国語が苦手な小学生は1学年下のものを
国語が苦手な小学生は、無理をせず1学年下のグレードアップ問題集を選びましょう。Amazonのレビューでも、ちらちらと1学年下のものでちょうどいいといった声が出ています。
4年生の時に3年の本書をやりました 題材・設問ともに大変優れています
算数や英語と比べてレベルが高いので 1年下からやりました
出典:Amazonカスタマーレビュー「Z会グレードアップ問題集 小学3年 国語 読解」
これで6年版だとどんなレベルか 中学受験対策にも十分役立つように思えます
中学受験組はハイレベルなドリルへ入る前に
中学受験組の方は、ハイレベルなドリルに入る前に取り組む位置付けです。上でも触れましたが、「グレードアップ問題集小学2年国語 読解」は受験研究社「標準問題集 小学2年 読解力」よりも明らかに難度が低くて取り組みやすいですよ。
Z会グレードアップ問題集2年生国語読解の良いところ
- すっきりしていて見やすいレイアウト
- 様々な題材がある
- 小学校の読解とはひと味違った問題に挑戦できる
適度にカラフルでイラストもあり、レイアウトとして見やすいと感じます。レイアウトがよければ文面も読みやすく、取り組むハードルも下がっていいですよ。
単純な物語文の他、インタビュー文・説明文・俳句・詩など、題材はバラエティーに富んでいます。様々な文面に触れて、設問を解いていくことにより、読解力にも良い影響がありそうです。保護者目線としては好感がもてます。
Z会グレードアップ問題集2年生国語読解のイマイチなところ
- 同じページに解答がある
- 保護者がいないと取り組めない回がある
Amazonレビューでも指摘されていることもあり、気になっていましたが……同じページに解答がある場合が。速攻改善してほしい。答えが嫌でも目についてしまって意味がありません。どうしてこうなったのでしょう。仕方がないので、我が家では事前に付箋で隠すようにしてから取り組ませていました。
読解ドリルなのに、なぜか「読む」という回があります。きちんと読んでいないと意味がありませんので、保護者や監督者が近くにいないといけないことも。Z会における家庭学習の理想は保護者が近くにいる前提なのかもしれませんね。
Z会グレードアップ問題集2年生国語読解の口コミ評判
面倒くさがりやの娘に購入。他の問題集はいやいややるのに、こちらは大好きで文句を言わずやってくれます。1日見開き2ページというのが良いようです。(他の問題集は1回数ページあり、公文は短すぎるし、お話が面白くない)。1年生と2年生の話の続きが会ったものがあり、早く3年生のものを買ってとせがまれています。
さすがZ会、内容も良質です。内容もとてもおもしろく親が読んでもあきません。地震のはなしや科学のはなし、漢文や詩など、子供は得意げにみんなに話しています。
引用:Amazonカスタマーレビュー「グレードアップ問題集小学2年国語 読解」
読解が苦手な小2男子に。
引用:Amazonカスタマーレビュー「グレードアップ問題集小学2年国語 読解」
これをやったから劇的に成績上昇!ということはありませんでしたが(笑)、良問ばかりですし、難易度のわりに取り組みやすい作りになっていて、国語に苦手意識のある算数男子でも最後まで終わらせることができました。
内容は良いです。難しすぎず、やさしすぎず。2年生にやらせてますが、一人で解いています。
引用:Amazonカスタマーレビュー「グレードアップ問題集小学2年国語 読解」
ただ、問題文と同じページに答えが載っていることが時々あるので星3です。なんで問題と同じページに答えを載せるんですかね?別冊の解答集もあるのに、わざわざ見えるところに答えを載せるのは理解に苦しみます。どうしても問題集側に答えを載せるなら、せめて次のページとかにするべき。答えが見えるところにあったら見てしまいます、小学2年生ですよ。