このブログでは「Z会の入学準備ワーク ハッピースタート編」「Z会の入学準備ワーク パーフェクト編」「Z会の入学準備ワーク 考える力編」の3冊をレビューしています。
Z会は以前から入学準備シリーズ(入学準備ワーク)を出していますが、2024年大幅改定。デザインを大幅一新し、国語・算数にとどまらず「学校生活」全体の準備ができる内容になっています。
小学1年生になるのが楽しみと思えるワーク内容で、小学校生活に期待感を持ちたいご家庭におすすめです。
Z会の入学準備ワークシリーズ一覧・全部で3冊
Z会の入学準備ワークは全部で3冊。
「今、できること」を確かめていくワーク構成になっていますよ。
他社を含めた入学準備ワークといえば、国語・算数につながる設問がずらずらと並んでいるものが多めですが「Z会の入学準備ワーク ハッピースタート編」では、「学校生活」全体の準備できるような内容です。
難易度は低め。ですが、設問の文字数が多く、親子で取り組んでいくのが前提。
Z会の入学準備ワーク ハッピースタート編の内容特徴
「Z会の入学準備ワーク ハッピースタート編」の特徴は、絵本のように楽しく読み進めながら取り組める点。
小学校入学前の「あおくん」というキャラクターとともに、小学校を体験していくような展開。
我が家では「かいじゅうが先生なのか」「っていうか、これはわにでは?」とか、しょうもないことでも盛り上がってました。正解は「かいじゅうの校長先生」。「あおくん」がかいじゅう小学校を体験するといったストーリーになっています。
ワークは全28回。1日1回分ずつ取り組めば約1ヶ月で完遂します。冬休み明けから取り組み始めても間に合います!
保護者のための入学準備BOOKも綴じ込みで付いています。学習面や生活面での子どもとの関わり方が書かれていますよ。
Z会の入学準備ワーク ハッピースタート編に取り組んだ感想
対象学年からははずれていますが、小学1年生の娘に協力を経て、ワークに取り組んだ感想をお伝えします。
すでに文中でも何度もお伝えしていますが、難易度としては低め。普通の小学1年生であれば、特に引っかかりなく取り組めるレベル感です。ただし、設問の文字がごちゃつきがあって読みにくい、といった感想は出てきました。親子で取り組むのが前提でしょうか。
また、ところどころ「ひとりでもできるけど、パパやママがいたほうが楽しいと思う……」といった意見も。例えば上記写真の設問は園児と小学生の持ち物を比べていますが「小学校に入ると教科書があるんだね」「連絡帳も自分で書くんだよ」など、会話しながら取り組んだ方が面白いと思います。
小学校関連の設問や国語や算数の前段階みたいな内容ばかりではなく、お遊び要素も満載。私と娘が「ひとふでがきできるかな」のページを取り組んでいたところ、上の子(小3)も飛びついてきました。写真に写っていない右側のページにはもう少し複雑な一筆書きの図形や図形の見本が複数あるのですが、あまり一筆書きをしてこなかった上の子も「ちょっとまって!まちがえたあ!」など一発ではできない図形も含まれていたため、大変盛り上がりましたよ。
盲点だったのですが、上の子・娘共に「へのへのもへじは知っているが、実際に書いたことはなかった」状態でしたので、ワーク内だけではなく、他の紙にへのへのもへじやへのへのもへじ変形バージョンを書くなどして、面白がって取り組んでいました。
「あ、これは生活科でやった気がする!」と、娘が嬉しそうにさらっと取り組んでくれた、くだものや野菜の断面がどれなのか線を引く設問も。
文字を書いたり計算したり……など直接的なお勉強感はほとんどありませんので、取り組みやすいと思いました。
「絵本を作る」といったZ会らしい手を動かす系の設問もあります。Z会といえば経験学習も重視しています。Z会の通信教育 小学生コース(1年生・2年生)でも、理科・社会につながるテーマでご家庭にある道具を用いて実体験させるようなオリジナル体験教材があるほど。この辺は本当にZ会らしい……!
本とじ込みで「オリジナルミニ絵本シート」が付いていますので組み立てます。すると、世界でたったひとつ、子どもが作ったミニ絵本の出来上がり。当の娘はすぐに飽きてしまったので、私が想い出として補完しようと思います。保護者心をくすぐるワーク……。なんと、素晴らしい!
ところで、入学準備ワークにひらがなポスター(裏面はカタカナポスター)がついてくるのがいいですね。
個人的にはカタカナポスターは貴重なので嬉しいです(ひらがなポスターはふとしたきっかけで手に入ることが多いものの、カタカナポスターは意外と手に入らない)。さっそくリビングの壁に貼りました。
Z会の入学準備ワーク ハッピースタート編のよいところ・イマイチなところ
- 小学校生活が楽しみになりそう
- 親子で楽しめるワーク内容
- 難しくないのでとっつきやすい
- シールやポスターなどが切り取りにくい
良いところであげた点については感想ともかぶりますので割愛しますが、シールやポスターなどが切り取りにくい点が気になりました。
ワークにはシールやポスターなど、切り取って使いたいものがたくさん綴じこまれているのですが、なぜか切り取り線がないので切り取りにくいのが気になりました。シールについては、シールのページごと取り外した方が使いやすいですし、取り外し前提のポスターも切り取り線があったらキレイに切り取れたのでは……。この辺は改善してほしいですね。よろしくお願いいたします。Z会さん!
Z会の入学準備ワーク パーフェクト編に取り組んだ感想
国語と算数の土台のような問題も掲載されている「Z会の入学準備ワーク パーフェクト編」の感想もざっとお伝えします。上で紹介の「Z会の入学準備ワーク ハッピースタート編」よりもややお勉強感が出ています。
Z会の入学準備ワーク3冊ともに取り組む時間があれば、ハッピースタート編→パーフェクト編or考える力編の順番がおすすめ。
ワーク全29回分に、さんすうとこくごテスト各3回分掲載されています。付録として、漢字ポスター・かずカード・さんすうシート・できたよ!シール・おうちの方のための入学準備BOOK。コスパの良いワークです。
漢字ポスターは紙製なのでお風呂には貼れませんが、リビングや子ども部屋など目につく場所に貼れます。漢字ポスターは絶対に活躍しますので、何枚あっても助かります。
基本的には楽しい雰囲気の問題が多いものの、お勉強感も出ています。ひらがなはある程度覚えているのが前提な気がします。今まで家庭学習は一切やってきていない年長さんには厳しいかもしれません。
とはいうものの、家庭学習がはじめてでも活用できそうな問題も。点つなぎは好きな子も多いのではないでしょうか。
さんすうとこくごテスト各3回分掲載されているのですが、小学1年生の1学期に習いそうな程度の難易度です。入学準備ワークと名がついてはいますが、小学1年生の1学期あたりに進めるのもありな気がします。
Z会の入学準備ワーク 考える力編に取り組んだ感想
「Z会の入学準備ワーク 考える力編」は、思考力系のワークです。パズルや迷路などの思考力系の問題がてんこ盛りのワーク全32回分・ハートパズルが掲載されています。まさに考える力が問われます。
Z会幼児コース(通信教育教材)に取り組んでいる子であれば、おなじみの「箱に入れたらどうなるかな」的な問題も掲載されています。Z会らしさ、ちゃんと出ています。子によってはかなり難しく感じるかも。小学1年生が取り組んでもよさそうなレベル感です。しっかりと取り組めば、幾分か考える力が付きますので、幼児のうちに1冊はこういった思考力系のワークに取り組んでいくのは本当におすすめ。
同じくZ会から出版されている「小学生のための思考力ひろがるワーク入門編」に取り組んでみたものの難しすぎた……という年長さんにもおすすめです!
Z会の入学準備ワークがおすすめなご家庭
- 小学校生活を楽しみにしている年長さんがいるご家庭
- 難易度よりも楽しく取り組める入学準備ワークを探している
- 親子で丁寧に入学準備ワークを進めていきたい